月曜日にもかかわらず宴会をやってきました。仕事上で先週金曜日に200人ほどの人を集めて集会を催したのですが、大成功だったので、その慰労会です。一区切りというところです。酔った頭には、きれいなタッチのピアノトリオがいいと思い、Jimmy Jonesをきいてみました。
Jimmy Jones (ジミー・ジョーンズ)
JIMMY JONES Trio (Swing 1954年録音)
歌の伴奏の名手、ジミー・ジョーンズ(ピアノ)のリーダーアルバムです。50~60年代における名伴奏者というのは、おしなべてきれいな響きをもっています。例えば、ラルフ・シャロン、エリス・ラーキンスです。ジミーもその例にもれず、まず耳をそばだてるべきは、そのくっきりとした音色です。
ジミーは、1947年から52年まで、サラ・ヴォーンの伴奏者を務め、54年に復帰し、同年10月サラとともにパリを訪れた際、レギュラー・トリオで録音したのが本作品です。他にジョー・ベンジャミン(ベース)、ロイ・へインズ(ドラムス)というメンバーです。両人ともバックに徹してジミーを盛りたてています。ロイのブラシによるプレイが心地よいです。「Squeeze Me」などで聞いてみてください。
曲目はすべてスタンダードです。「Little Girl Blue」、「My Funny Valentine」、など旋律を基本としながら本人が口ずさんで録音したのではないかと思うほど、その歌の雰囲気が感じられる演奏ぶりです。 また、指の分離がいいので、早いパッセージが奇麗です。「Little Girl Blue」の出だしを聴いてみてください。
ジミー・ジョーンズで思い出すのは、ヘレン・メリルのおなじみのアルバム「With Clifford Brown」中の「You'd Be So Nice to Come Home to」における巧みなソロです。シングルトーンは一切使わず和音をリズムに乗せて弾いているのですが、やけにムードにあっていました。