昨日タワーレコードで買ったうちの一枚は、以前に注文しておいたピンキー・ウインターズの「Loenly One」です。LP(フレッシュ・サウンド・レーベルからの再発盤)は持っていたのですが、水辺ジャケットの紙ジャケCDを購入し改めて聴いてみました。
PINKY WINTERS (ピンキー・ウインターズ)
LONELY ONE (ARGO 1958年録音)
CD LP
ピンキーについては、新作がSSJ(フランク・シナトラ・ファンクラブ・ジャパン)より出ていますし、昨年来日していて日本でも知られるようになっていると思います。フェイクはしますが、極端なアドリブはなくメロディーにそっていく優しい歌い方です。声の質も心地よいハスキー度で大方の方に好まれる歌手ではないでしょうか。
この作品はよいです。I・ヴァーリン作「Cheek to Cheek」のサビのところの歌詞「Dance With Me~」がちょっとアクセントをつけて歌われ、こんなこと女性に言われたい気分になります。また、何箇所か出てくる歌詞「Heven, I'm in heaven」では歌い方を微妙に変えながら夢み心地の気分を出しています。「Jeepers Creepers」はハワード・ロバーツ(ギター)のソロも入ってスイングし楽しい出来。
ライナー・ノートの執筆はジャズ喫茶メグの店主寺島靖国さんです。「Cheek to Cheek」がいいことと、ジャケットを見ると「水辺にたたずみ」を聞きたくなるという記述には同感ですが、残念なのは曲目と作詞作曲者に関する説明が一切ないことです。タイトル曲はじめ4曲はたぶん新作だと思うのですが。
そんなわけで、「I Cover The Waterfront」(水辺にたたずみ)もアン・バートンの歌(「Burton for Certon」から)で、ジャケットは当盤を眺めながら聴いてみました。