安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ウラジミール・シャフラノフ(p)ライブ (長野県上伊那郡箕輪町カフェ プラット)

2015-09-07 22:11:18 | 演奏会・ライブ

日時:2015年9月6日(日) 午後3時
場所:長野県上伊那郡箕輪町 カフェ プラット
メンバー:ウラジミール・シャフラノフ(p)、若林美佐(b)

    

曲目は次のとおり(判明分)

(前半)

1 Satin Doll
2 Sofisticated Lady
3 In A Sentimental Mood
4 Whisper Not
5 I'll Close My Eyes
6 Maybe September (Piano Solo)
7 Speak Low

 (後半)

1 Dear Old  Stockholm
2 Django
3 Two Sleepy People
4 不明
5 不明(bluesでした。)
6 不明(多分セロニアス・モンクの曲)
7 不明
8 What a Wonderful World (アンコール曲)

前半は、大スタンダードばかりでしたが、後半の半分は曲名不詳でした。尋ねる時間もなく会場を後にしたので、残念ながら聴いていてわかったものだけです。前半部分は間違いないですが、後半はやや怪しい。

澤野工房やヴィーナスレーベルからCDが発売されており、来日も重ねているので、日本のファンにはなじみのあるウラジミール・シャフラノフのライブが長野県内でも行われたので行ってきました。僕は彼のアルバムは2~3枚しかもっていないので、どういう演奏をするのか楽しみにして出かけてきました。

   

(開演前の様子)

ウラジミール・シャフラノフと若林美佐のデュオ演奏です。はじめからエリントンナンバーが3曲続きましたが、よくバウンドし、また、バラードはピアニスティックで華麗でした。イメージしていたのとは若干異なり、バビッシュですが、両手をフルに使ったヴァーチュオーゾタイプともいえるピアニストでした。「Sofisticated Lady」は、そういった特性が良く出ていて、はじめの方のルバート部分は美しかった。

   

エリントンナンバーの次に、ベニー・ゴルソン作の「Whisper Not」をはさみ、スタンダードが続きました。休憩の際に、ベースの若林さんが、「楽譜をもってきたのは一つもやってくんない、必死だわ」と言いながら戻っていったのには吹き出しました。シャフラノフが勝手にやる曲をその場で決めてスタートしてるのがよくわかり、ベーシストは大変だろうなと思いながら聴いていたのですが、そのとおりでした。出だしですぐ曲がわからないもの(例えば、「Two Sleepy People」)があったようでしたが、共演経験もたくさんあり、息がよくあっていました。

     

後半部分では、ブルージーな曲もありましたが、その曲でもブルージーさは薄めでした。低音から高音まで縦横無尽に鍵盤を駆け巡り、ユニゾンやトリルなども用いてしっかりとした演奏を繰り広げてくれました。「I'll CLose My Eyes」など、アップテンポでベースがランニングするなどデュオでもダイナミクスさも出ていましたが、ドラムスも入れたピアノトリオで聴ければなおよかった。

僕の好きな曲も何曲かやってくれた嬉しいライブでした。シャフラノフの最新CDが会場で販売されていたので購入し、サインももらいました。日曜日のマチネ—は、平日にライブに行く時間があまりとれない僕にとっては、すごくありがたく、開催したCafe Plat(カフェ プラット)に感謝しました。

   

会場で購入したシャフラノフの最新アルバム「From Russian With Love」(Venus Records)。