わざと遠回りしている朝の通勤ルートの途中に、コンビニのセブンイレブンがあります。このごろよく寄って、店頭で抽出し販売しているコーヒーを飲んで小休憩をしています。お店に入らず歩き続けた方が体にいいのですが、小さい椅子とカウンターも備えられていて、そこに座ってコーヒーを飲む誘惑にかられて、当分やめられそうにありません。「セブン」がタイトルについたアルバム。
SAM JONES (サム・ジョーンズ)
SEVEN MINDS (EAST WIND 1974年録音)
「Seven」がタイトルに出てくる曲は、ベニー・グッドマンとチャーリー・クリスチャン作「Seven Come Eleven」、ソニー・ロリンズ作「Blue Seven」、ビクター・フェルドマン作「Seven Steps to Heaven」、サム・ジョーンズ作「Unit Seven」などいくつもありますが、シダー・ウォルトンのピアノを聴きたかったので、これを取り出しました。サム・ジョーンズは「Seven」が好きですね。
メンバーは、サム・ジョーンズ(b)、シダー・ウォルトン(p)、ビリー・ヒギンズ(ds)。3曲に、桂 まさ也 ストリング・カルテットが加わります。この3人は、歌手の笠井紀美子の全国ツァーに参加していて、そのツァー中の1974年12月21日に東京で録音したアルバムです。それにしても、素晴らしいメンバーが来日していたものです。
曲は、サム・ジョーンズの自作が「Blues For Amos」、「Seven Minds」と「Miss, Morgan」、シダー・ウォルトン作が「Holy Land」(聖地)と「Le Maestro」、唯一のスタンダードが、リチャード・ロジャース作「I Didn't Know What Time It Was」(時さえ忘れて)で全6曲。ストリングス(弦楽四重奏)は、「Holy Land」、「I Didn't Know What Time It Was」、「Le Maestro」の3曲に使われています。
トリオの3人が多彩な表現をしていますが、ジョーンズ(b)とヒギンズ(ds)にも焦点が当たっていて、この二人が改めて素晴らしいプレイヤーだと思わせてくれます。「Blues For Amos」は、軽快なスイングぶりで、幕開けに相応しいナンバー。ストリングスが参加している「Holly Land」は、ウォルトン(p)の弾くイントロや弦のアレンジがロシアの作曲家のラフマニノフ風で、憂愁、壮大な感じがあります。「Le Maestro」は、ウォルトンがデューク・エリントンを偲んで作った曲ですが、ピアノトリオとストリングスのコラボレーションが曲想をよく表現しています。
【セブンイレブンのコーヒー】
JR長野駅近くのお店の様子です。
コンパクトで抽出時間が短いマシーン。この機械自体もヒット商品なのでしょう。
これが100円(税込)ですから、つい手が出てしまいます。