静岡市は、数回訪れていますが、大きなお店も多く駅前など賑やかです。また、駿府城址が公園になっているなど歴史的な見どころもあって、散策するのに楽しい街です。今回は市内に泊まったので、ジャズバー(喫茶)の「Studio4」に寄ってみました。訪問記事は別にアップしますが、Studio4といえば、J.R.モンテローズなので、彼のアルバムを聴いてみます。
J.R.MONTEROSE (J.R.モンテローズ)
T.T.T. (STORYVILLE 1988年録音)
J.R.モンテローズ(ts)については、ブルーノート盤は別にして、JaroやStudio4といったマイナー・レーベルへ録音したリーダー作しかなく、LP時代には復刻が遅れ手軽に聴けませんでした。最近ではCDで復刻されて容易に聴くことができるようになり、さらに、アムステルダムにおけるライブを録音した「T.T.T.」も廉価盤CDで最近復刻されました。これはもっていなかったので早速購入して聴いてみました。
メンバーは、J.R.モンテローズ(ts)、ホッド・オブライエン(p)、ジェフィ・パールセン(b)、イェスパー・エレン(ds)。J.R.モンテローズに対しては、サックス一本抱えてあちこちを放浪していたイメージを抱いているのですが、60年代後半からの欧州時代はまさにそんな足取りで、70年代末に米国に帰国後は比較的落ち着いて演奏活動を行っていたようです。これは帰国後にデンマークを訪れた際に録音されたものです。
曲はスタンダードと有名ジャズオリジナルです。「You Don't Know What Love Is」(あなたは恋を知らない)、「All The Things You Are」、「What's New」、ジョン・コルトレーン作「Central Park West」、ソニー・ロリンズ作「Airegin-Be Bop Theme」。ホッド・オブライエン(p)がメンバーに加わっていますし、選曲からはバップないしはハード・バップよりのプレイが楽しめそうです。
モンテローズ(ts)のテナーサックスから迸る熱いプレイが圧巻ですが、オブライエン(p)も熱演しています。「All The Things You Are」では、モンテローズの特徴であるスタッカート気味のフレーズも出ますが、途中からは結構長いフレーズを吹いていて、この曲のソロが一番よかった。ロリンズ作と表記されている最終曲は、モンテローズ作の「Green Street Scene」です。ややドラムスがうるさいですが、テンションの高いハードバップが楽しめます。
【J.R.モンテローズのIn Action】
Studio4レーベル原盤の「In Action」のジャケットです。静岡市のジャズバーStudio4にはオリジナル盤があります。僕のものは薄っぺらい再発盤LPですが、薄くてもこのジャケットはジャズを感じさせるので、手放せません。