先週の三連休は、安曇野市にいたので、買い物に出かけたついでに明科御宝田の白鳥飛来池によってみました。地球規模の気候変動がいわれ、今年は暖冬でもあるのですが、たくさんの白鳥が飛来してきていて、安心しました。例年の光景で、長野県内ではよく報道もされますが、季節を感じさせてくれます。黒っぽいジャズを感じさせてくれる一枚。
GEORGE BENSON (ジョージ・ベンソン)
THE NEW BOSS GUITAR OF GEORGE BENSON (Prestige 1964年録音)
ギターと歌で、後年スターとなったジョージ・ベンソンは、21歳のときに初録音を行いますが、それがこのアルバムです。1962年から、オルガンのジャック・マクダフ・グループに参加しており、この初リーダー作も、マクダフが全面的にバックアップしています。オルガンとテナー、ギターという楽器編成で、しかも役者が揃っているので、ソウルフルな演奏が楽しめます。
メンバーは、ジョージ・ベンソン(g)、レッド・ホロウェイ(ts)、ジャック・マクダフ(org,p)、ロニー・ボイキンス(b)、モンテゴ・ジョー(ds)、ジョー・デュークス(ds、ボーナス・トラックの一曲のみ)。レッド・ホロウェイだけは、ミルト・ジャクソン=レイ・ブラウン・グループで来日した際に観たことがあります。
ベンソンのオリジナルが5曲あり、意気込みが伝わります。彼の自作が「Shadow Dancers」、「The Sweet Alice Blues」、「I Don't Know」、「Just Another Sunday」、「Rock-A-Bye」、スタンダードが2曲で「Will You Still Be Mine」と「Easy Living」、ボーナストラックの1曲は別の日に録音されたものですが、マクダフ作の「My Three Sons」で、全8曲。マット・デニス作の「Will You Still Be Mine」は大好きな曲なので、それがベンソンのプレイで聴けるのは嬉しい。
期待通り、ソウルフルで生き生きとしたハードバップが楽しめるアルバム。ジョージ・ベンソンのオリジナルも、このグループにあっていて、つまらないものはありません。「Shadow Dancers」では、リフ的なテーマのあとにホロウェイ(ts)が合いの手を入れ、続くホロウェイ、ベンソン(g)のソロとともにかっこよく、この曲が最もよかった。「Will You Still Be Mine」では、ベンソンのシングルノートによるストレートなプレイが初々しくて気持ちがよく、調子の良い「Rock-A-Bye」ではソロの受け渡しなどレギュラーグループならではの緊密なプレイが聴かれます。
【2016年1月 安曇野市明科中川手 御宝田の白鳥飛来池】