スティーヴン・スピルバーグ監督、トム・ハンクス主演の映画「ブリッジ・オブ・スパイ」を観てきました。米ソ冷戦下での史実に基づく物語で、ソ連のスパイの弁護を引き受けた弁護士が、国からの依頼により、ソ連に捕らえられた米国人パイロットと弁護を行ったソ連人スパイのスパイ同士の交換交渉を行うという粗筋ですが、重厚で面白い映画でした。ポートレートが怖そうなジャケットのアルバム。
IAN HENDRICKSON-SMITH (イアン・ヘンドリクソン・スミス)
STILL SMOKIN' (Sharp Nine 2004年録音)
イアン・ヘンドリクソン・スミス(as,fl)の第2作目のアルバムです。彼は1974年ニューオリンズ生まれで、現時点で10作品を録音しています。キャノンボール・アダレイを端正にしたようなスタイルで、僕は、結構気に入っているミュージシャンです。ニューヨークのジャズ・クラブ「Smoke」への出演が多く、これはそこで録音されたライブアルバムです。
メンバーは、イアン・ヘンドリクソン・スミス(as,fl)、デヴィッド・ヘイゼルタイン(p)、ピーター・ワシントン(b)、Joe Strasser(ds)。曲によって、ピーター・バーンスタイン(g)とライアン・カイザー(tp)が参加しています。豪華な共演陣ですが、実際、ヘイゼルタイン(p)の演奏は素晴らしくて、もう一つの聴きものとなっています。
曲は、スタンダードが「I Wish You Love」、「Love For Sale」、「Memories of You」、「I Can't Get Started」、「Smile」、スミスの自作が「Jacob's Crib」、「Sparrow's Flight」、ヘイゼルタインの自作が「Ian's Bossa」、ケニー・ドーハム作「San Francisco Beat」で全9曲。「I Can't Get Started」は、フルートによる演奏。
素直なメインストリーム系の快演アルバム。1曲目の「I Wish You Love」から、ヘンドリクソン・スミス(as)が中庸なテンポときれいな音色でメロディを奏でていて、いいムードです。「Love For Sale」は、ライアン・カイザー(tp)が加わっていて、スミス、カイザー、ヘイゼルタインと、途中からエキサイティングなソロが続きます。「Ian's Bossa」では、ヘイゼルタイン(p)の乗っているロングソロにやんやの拍手が集まります。
【映画「ブリッジ・オブ・スパイ」】
(チラシ)