安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ジェリ・サザン THE SOUTHERN STYLE

2016-01-27 18:42:57 | ヴォーカル(E~K)

この冬は暖冬で、雪が少なくスキー場も困っているところが多かったのですが、先週本格的な雪が降りました。それまで、長野市内では雪かきが不要だったのですが、さすがに先週の2日間は朝夕雪かきを行いました。久しぶりの雪景色だったので自宅前などスマホで撮ってみましたが、暖冬が進むと、こんな光景も昔のことになってしまうかもしれません。地球温暖化防止には協力できるところは協力しようと改めて思いました。白色を基調としたジャケットです。

JERI SOUTHERN (ジェリ・サザン)
THE SOUTHERN STYLE (DECCA 1955年録音)

   

ジェリ・サザン(1926~1991)は、贔屓の歌手なのですが、今回初めて拙ブログに取り上げました。ピアノも弾いて弾き語りを行いますが、極端なフェイクなどなく自然に歌っていて、僕は好きな歌手です。彼女の歌唱をクールでそっけないと感じる人がいるかもしれませんが、適切なテンポで優しい表情付けを行っていて、じっくりと聴いているとサザンの歌に引き込まれていきます。

メンバーは、ジェリ・サザン(vo,p)、クリフ・ヒルズ(b)、ロイド・モラレス(ds)。サザンは、もともとクラシックのピアノを勉強していたのですが、クラブ出演で弾き語りを行い注目されるようになり、1956年には「You Better Go Now」のヒットもあります。彼女は1950年代に活躍し12枚のLPを残しましたが、60年代以降はヴォーカルコーチの仕事を行ってはいたものの表立った活動はなかったようです。

曲はスタンダード中心ですが、サザンの自作2曲も入っています。「I'll Take Romance」、「Let's Fall In Love」、「One Day I Wrote His Name Upon The Sand」、「I'll Wear The Green Willow」、「It's Delovely」、「My Letters」、「Too Marvelous for Words」、「The Gypsy in My Soul」、「Debounair」、「I Don't Know Where to Turn」、「I Hadn't Anyone Till You」、「Scarlet Ribbons」。「My Letters」と「I Don't Know Where to Turn」は、ジェリ・サザンが作曲したもので、彼女の才能の豊かさがわかります。

有名曲はもちろん知られざる佳曲が、ジェリ・サザン(vo,p)の格調高く情感の豊かさも併せ持った歌唱で聴ける味わい深いアルバム。はじめは、リズミカルなテンポの「Let's Fall In Love」や「The Gypsy in My Soul」あたりが楽しいのですが、次第にあまり早くない「Too Marvelous For Words」や「Debonair」などバラード系が気になり始めます。つまらないスキャットや余計な引っ張りのない、原曲を大事にする歌に好感が持てます。 

【長野市内の雪景色】

   

1月20日朝の自宅近くです。

   

1月21日通勤途上。積雪は多くありませんが、路面がつるつるなので、車はゆっくり運転です。