たいそうな題なのですが、ただ単に豆を挽いて珈琲を淹れるというお話です。長い間、長野市の自宅近くの珈琲豆販売店で、豆を挽いてもらい粉にして買ってきていたのですが、そのお店が神戸市に移転してしまい、ここ1年以上、遠くの専門店や、ドトールコーヒーなど喫茶店のチェーン店で買ってきた粉を使っていました。
中には美味しいものもありましたが、時間が経つと新鮮さや香りといった点で、物足りなくなりました。そこで、豆に切り替えることにして、初めて小さなミルを買いました。カリタ社のミニミルで、一人用としてよく使われていると思います。
それに加えて、今までは、薬缶から直接お湯を注いだり、丁寧に淹れようとするときは、お茶用の急須を使っていたのですが、これも改めることにして、タリーズコーヒーでコーヒーケトルを買ってきました。注ぎ口が小さいので、今までよりはよいかもしれません。
豆の方ですが、神奈川県相模原市に住んでいる親戚が、贔屓にしている近くの専門店のものを送ってくれたので、その豆をとりあえず使っています。自分で豆を挽いて抽出してみた結果は、手間をかけただけあって、心なしか美味しく感じます。豆のせいもあってか、すっきりとした味でしたが、少なくとも香りという点では今まで以上です。
ジャズ喫茶のコーヒーは、昔に比べてずいぶんと美味しいところが増えました。そこに近づけるように、豆の選択や挽き方、淹れ方をあれこれ工夫していきたいと考えています。ただ単に、珈琲を飲む前段階も楽しもうということですが、儀式的なところもあって、悪くないなと思っています。
あまり美味しそうに見えないのは、初めてなので仕方がないかと。