安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

華麗なるイタリア・オペラの世界 市原 愛(ソプラノ)&西村 悟(テノール) (長野市芸術館)

2017-07-13 20:10:40 | 演奏会・ライブ

長野市芸術館の催事企画「アートメントNAGANO2017」の一つとして、「華麗なるイタリア・オペラの世界」という演奏会が7月11日(火)に行われたので聴いてきました。出演する歌手が大活躍中の二人なので、その歌声を楽しみに出かけました。 

   

(出 演)
市原 愛(ソプラノ)
西村 悟(テノール)
トリノ王立歌劇場トリオ 

(曲 目)
モーツァルト /歌劇「フィガロの結婚」序曲 (トリノ王立歌劇場トリオ)
ヘンデル / 歌劇「リナルド」から第2幕「私を泣かせてください」 (市原 愛)
ヘンデル / 歌劇「セルセ」から第1幕アリア「オンブラ・マイ・フ」 (西村 悟)
プッチーニ / 歌劇「ラ・ボエーム」メドレー (トリノ王立歌劇場トリオ)
プッチーニ / 歌劇「ジャンニ・スキッキ」から「私のいとしいお父さん」 (市原 愛)
プッチーニ / 歌劇「トゥーランドット」から「誰も寝てはならぬ」 (西村 悟)

ヴェルディ / 歌劇「椿姫」ハイライト (市原 愛、西村 悟)

(アンコール的に)
ヴェルディ / 歌劇「椿姫」より「乾杯の歌」

(感 想)

長野では、オペラの上演はまず行われないので、アリアやダイジェストが聴けるのはありがたいことです。会場のリサイタルホールは、定員293席の音楽専用ホールで、ほとんど手の届くところで歌や演奏を聴くことができ、インティメイトな演奏会でした。

市原 愛、西村 悟という旬のアーティストの歌声は、よく声が出て、響きもよく、目の前なので迫力も十分で堪能できました。市原さんの歌った「私のいとしいお父さん」は、可憐な歌で、元々大好きなのですが、意外にドラマティックなところもある歌唱で印象に残りました。西村さんの「誰も寝てはならぬ」はかっこよくて、女性ファンが増えそうです。

休憩をはさんで後半は「椿姫」のハイライト。演技も加えて、二人の歌とトリノ王立歌劇場トリオの演奏も乗っていました。わざとハイライトでは抜いてあったと思いますが、最後に「乾杯の歌」で華やかに盛り上げて終演となりました。

コンパクトにまとまった公演でしたが、伴奏はやはりオーケストラがよいし、ハイライトではなくて歌劇全てが聴きたくなりました。ことにまだ観たことのない「フィガロの結婚」や「トゥーランドット」にいきたいと痛切に感じさせられた演奏会でした。

【出演者略歴】