安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ホレス・パーラン NO BLUES

2017-07-30 10:00:24 | ピアノ・トリオ

元の職場で同僚だったHさんが、長野県大町市美麻にある自家焙煎のお店「美麻珈琲」の豆を買ってきてくれました。一度、僕もお店に寄って珈琲を飲んだことがありますが、濃いコーヒーで、美味しかったことを覚えています。わざわざ現在の僕の職場まで届けていただき、たいへん感謝しました。チェーン店が増える中、こういった特色のあるお店は頑張ってほしいものです。濃いジャズピアノを。

HORACE PARLAN (ホレス・パーラン)
NO BLUES (SteepleChase 1975年録音)

   

ホレス・パーラン(p)は、ブルーノート・レーベルに秀作を録音していますが、このアルバムをはじめデンマークのスティープルチェイスにもよいアルバムを残しています。従来の黒っぽさに加えて、軽快で爽やかなところも加わり、ヨーロッパで録音されたせいだろうかなどと感心しています。

メンバーは、ホレス・パーラン(p)、ニールス・へニング・エルステッド・ぺデルセン(b)、Tony Inzalaco(ds)。ドラムスは知らない人ですが、ぺデルセンの参加が寄与していて、伴奏ばかりでなく、ソロにも大活躍です。

曲が興味深いです。マイルス・デイヴィス作「No Blues」、ヴィクター・ヤング作「My Foolish Heart」、リチャード・ロジャース作「Have You Met Miss Jones?」、パーランの自作「A Theme For Ahmad」、ランディ・ウェストン作「Hi-Fly」、オースティン・ウェルズという人の「West of Eden」、シダー・ウォルトン作「Holy Land」、ヴァン・ヒューゼン作「Darn That Dream」の8曲。「No Blues」は、Miles Davis at The Blackhwakにおけるウィントン・ケリーの演奏にインスパイアされて演奏したもののようです。

ホレス・パーラン(p)が、原曲のメロディを大事にしながら、グルーヴィーにスイングしています。黒っぽい感じはもちろんありますが、曲が新しめなものは、演奏にもフレッシュさがあります。最初からノリノリで引き込まれる「No Blues」や、ビル・エヴァンスとは異なるアプローチで、原曲にそって美しく歌い上げる「My Foolish Heart」が素晴らしい。アップテンポで小気味よい「Have You Met Miss Jones?」やシダー・ウォルトン作「Holy land」をパーラン流に弾いているのも面白く、繰り返し聴いても飽きの来ないアルバム。

【美麻珈琲】

住所:長野県大町市美麻14902-1
電話:0261-23-1102
ホームページ:miasacoffee.com

パンフレット。美麻珈琲は、大町市中山高原にあり、お店の近くからは後立山連峰がきれいに見えます。菜の花の時期など花の黄色と山の雪の白のコントラストが美しいです。

   

いただいたコーヒー豆