安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

小林研一郎(指揮)レクチャーコンサート (8月5日 長野県飯山市)

2017-08-07 20:02:45 | 演奏会・ライブ

小林研一郎指揮で、「コバケンとその仲間たちプレミアムオーケストラ」のレクチャーコンサートが行われるというので、8月5日(土)に「飯山市文化交流館なちゅら」に出かけてきました。曲目は、シューマンの交響曲第4番ニ短調で、地方では聴ける機会がない曲なので、楽しみに出かけました。

   

「コバケンとその仲間たちプレミアムオーケストラ」は、若手のプロ演奏家育成を目的としているので、メンバーは、プロとして活躍中の若手や音楽大学在学中の方などです。コンサートミストレスは、瀬崎明日香さんで、チェロにマルモ・ササキさん、ヴィオラに阿部真也さんという有名奏者が加わっています。

レクチャーコンサートは、初の試みで、リハーサルを公開でやるという企画でした。前半でリハーサルをやって、後半で演奏をするという予定だったようですが、最初から最後までリハーサルで終了しました。指揮者とオーケストラがどういうように音楽を作っていくのか、垣間見られてたいへん興味深い催しでした。

指揮者の小林さんは、エネルギッシュで、声で指示を出す、棒や身振りで示す、自分で歌うといった形で意思を伝達し、うまくいけば「ありがとう」と褒めていました。小型マイクを身に着けているので、指示や歌が客席まで聞こえてきました。第1楽章の出だしの部分は、重厚さを求めて、ティンパニや弦を繰り返し演奏させていました。

第4楽章のフィナーレは怒涛といった感じの音楽づくりをしていました。各パート毎に音を出していき、最後に全体で演奏していましたが、音が積み重なっていって全体の響きになるのがよくわかり、交響曲(管弦楽曲)の仕組み、醍醐味が伝わってきました。アンコールの声に応えて、瀬崎明日香(ヴァイオリン)さんと小林研一郎(ピアノ)さんが、チャルダッシュを演奏してくれました。

   

瀬崎明日香(ヴァイオリン)

小林研一郎(指揮、アンコールではピアノ)

クラシックファン向けに、こういう試みも面白いです。次は、管弦楽団はどこでもよいので、シューマンの交響曲第4番をストップなしで聴いてみたいと思いながら、飯山市を後にしました。

【飯山市文化交流館なちゅら】

北陸新幹線飯山駅のすぐそばに位置している飯山市の施設です。