8月20日(日)に、セイジオザワ松本フェスティバルの一環であるファビオ・ルイージ指揮サイトウ・キネン・オーケストラコンサートを聴いてきました。ルイージの指揮で聴くのは、昨年のオネゲルの交響曲に続き、2回目です。
(出 演)
指揮:ファビオ・ルイージ
管弦楽:サイトウ・キネン・オーケストラ
(曲 目)
マーラー:交響曲第9番 ニ長調
(感 想)
演奏が終わると同時に、たいへんなものを聴いてしまったという感想を抱きました。マーラーの交響曲第9番の終結は、静かに閉じていきますが、第4楽章の緊張感たるや客席まで伝わってくるかのようでした。ファビオ・ルイージの指揮は、率直・的確に曲を表現していて、マーラーの想いが強く反映された音楽のように思われました。
サイトウ・キネン・オーケストラの弦楽器のサウンドは、色彩感が豊かで、濃密で分厚く、次元の異なった音が鳴っているような気がしました。木管や金管、ティンパニには、欧米の一流オーケストラの外国人奏者も座り、破綻のない素晴らしい演奏を繰り広げてくれました。
ルイージは、これで4年連続の出演です。8月15日にリハーサルを始め、18日、20日と2回のコンサートを行ったわけですが、マーラーの大曲を、優れているとはいえ臨時編成のオーケストラを用いて、短期間にまとめあげる能力、集中力は並大抵のものではありません。
来年も彼の出番があれば聴きにくるつもりで、力を込めてカーテンコールの拍手をしました。
3つのオーケストラプログラムがあるのですが、聴いたのはAプログラムです。
【長野県松本文化会館(キッセイ文化ホール)の様子】
会場入り口
ホールに向かう道沿い。
グッズやCD、DVDなどが販売されていました。
この階段を上がって2階からホールへ入ります。