群馬交響楽団の第585回定期演奏会が、2月19日(日)に高崎芸術劇場で開催されたので、聴いてきました。
チラシ表
(出 演)
指揮:小林研一郎
ヴァイオリン:神尾真由子
管弦楽:群馬交響楽団
小林研一郎さんは、日本を代表する指揮者の一人。現在、日本フィル桂冠名誉指揮者、ハンガリー国立フィル・名古屋フィル・群響桂冠指揮者などを務めています。神尾真由子さんは、2007年チャイコフスキー国際コンクールで優勝、国内外のオーケストラと共演、CD多数。詳しくは、下記のプロフィールをご覧ください。
(曲 目)
チャイコフスキー / ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35
パガニーニ / 24のカプリース 第5番 イ短調(神尾真由子、アンコール曲)
〈休憩〉
チャイコフスキー / 交響曲第6番 ロ短調 作品74「悲愴」
ダニー・ボーイ (オーケストラアンコール曲)
(感 想)
神尾真由子さんは、BSテレ東「エンター・ザ・ミュージック」によく出演するので、姿や演奏はテレビで観ていたのですが、生の神尾さんの演奏を初めて聴くことができ、まずは嬉しかった。ヴァイオリン協奏曲では、第1楽章から、テンポをぐっと落としたり変幻自在で、特にカデンツァは圧巻でした。
交響曲第6番「悲愴」には、最初から最後まで惹きつけられっぱなしでした。第1楽章におけるクラリネット・ソロの弱音を始め木管楽器の演奏も印象深く、また、小林さんは、第3楽章から第4楽章へ休みなしで演奏を続けたので、感興が持続できて、その点も効果的でした。
神尾さんのアンコール曲、パガニーニのカプリース第5番も超絶技巧が冴え渡っていて、スリリングでした。弦楽合奏の「ダニー・ボーイ」は、胸に迫るものがあり、その響きを思い浮べながら、帰途につきました。
(出演者プロフィール)
【群馬交響楽団ホームページ】
【あらかじめ聴いたCD】
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 他。 イリヤ・カーラー(vn)、ドミトリ・ヤブロンスキー指揮ロシア・フィルハーモニー。(2004年録音)。1986年のチャイコフスキー国際コンクールで優勝している、イリヤ・カーラー(vn)の演奏で聴いてみました。
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」他。アントニ・ヴィト指揮ポーランド国立放送交響楽団。(1993年録音)。各楽器パートの響きが分離している美しい演奏で、第1楽章でティンパニを大音量で演奏させるなど、迫力もあります。