映画「オスカー・ピーターソン」が、長野県上田市の映劇で、上映されたので、観ました。
チラシ表。
チラシ裏
(オスカー・ピーターソンの略歴など)
(あらすじ)
数々の名盤や来日公演で日本でも知られている、カナダのジャズピアニスト、オスカー・ピーターソンの波乱万丈な人生と音楽にスポットを当てたドキュメンタリー映画。
演奏の光景とともに本人、妻へのインタビュー、影響を受けたミュージシャンの証言などで構成。順風満帆に見えた彼の音楽人生ですが、人種差別と戦い、1962年に作曲した「自由への賛歌」は公民権運動を象徴する曲の一つとなっている。93年には脳梗塞を発症し、演奏は絶望的かと思われたが、奇跡の復活を遂げ、2004年には来日を果たした。
(監督、主な出演者など)
監督:バリー・アヴリッチ
出演:オスカー・ピーターソン、ビリー・ジョエル、クインシー・ジョーンズ、ラムゼイ・ルイス、ハービー・ハンコック、ブランフォード・マルサリス、ジョン・パティスティ、ケリー・ピーターソン(妻)他。
(感想など)
オスカー・ピーターソンは、生地のカナダで尊敬されていて、彼を称える記念日や学校、貨幣があるということを初めて知り、この映画がカナダで企画されたことに納得がいきました。僕は、来日公演は聴いていませんが、「Night Train」や「Plyas Frank Sinatra」といった名盤で彼の音楽に親しんできたので、この映画も身近に感じました。
彼の生涯を時系列で描いているので、全体に理解しやすく、ピーターソンの演奏について、様々な角度から撮影された映像が用いられていて、超絶技巧がわかる点も良かった。また、彼が音楽だけでなく、黒人に対する差別や脳卒中からのリハビリに対し、不屈の精神で臨んでいた姿勢には、感銘を受けました。
この映画を観て、ノーマン・グランツに対する見方が変わりました。大量録音のレコード会社オーナーとしか認識していなかったのですが、JATPを立ち上げ、酒場の音楽だったジャズを舞台にあげ鑑賞音楽とし、人種差別と戦ってもいます。ピーターソンを含むJATPのメンバーがバスで移動していく場面がとても印象に残りました。
(注)JATPとは、Jazz at the Philharmonicの略で、1944年のちのVerveレコードの創始者となった、ノーマン・グランツがスタートさせたジャズの興行のこと。数組の演奏者が、コンサート形式でジャズを演奏し、録音が行われレコードも発売。
【公式サイト】
映画『オスカー・ピーターソン』 (oscarpetersonmovie.com)
予告編も見ることができます。
【上田映劇】
住所:長野県上田市中央2-12-30
電話:0268-22-0269
ホームページ: 上田映劇 – 長野県上田市で100年の歴史を誇る老舗劇場。上田映劇のホームページ。 (uedaeigeki.com)
外観
映画「オスカー・ピーターソン」と映画「ロイ・ハーグローヴ 人生最後の音楽の旅」のポスター。上田映劇では、この2作を3月21日まで上映。15日からは、近くの別会場で上映されます。
上田映劇入口。