先日、長野駅の「BECK'S COFFEE SHOP」にモーニングで入りました。朝で条件が良かったのか、窓から北アルプス「槍ヶ岳」が見えて、テンションが上がりました。テンションが上がるレコード。
DONALD BYRD & BOBBY JASPER (ドナルド・バード、ボビー・ジャスパー)
Paris '58 (SAM 1958年録音)
ドナルド・バード(tp, 1932~2013年)は、1956年ジョージ・ウォーリントンのバンドでデビュー、57年には、ジジ・グライスとジャズ・ラボを結成、翌年の58年7月から12月にかけて欧州楽旅を行っています。その際に、フランスのラジオ番組「ジャズ・オー・シャンゼリゼ」のために録音を行い、未発表になっていました。昨年(2023年)、フランスのSAMレコードが、その録音を発売。
メンバーは、ドナルド・バード(tp)、ボビー・ジャスパー(fl, ts)、ウォルター・デイヴィス Jr.(p)、ダグ・ワトキンス(b)、アート・テイラー(ds)。フランスの、Jacques Hess(b)、ダニエル・ユメール(ds)が2曲に参加。このバードの楽旅でパリで録音されたものでは、「Byrd in Paris」(原盤は、仏ブランズウィック)がありますが、本作とは全くの別録音です。
曲目は、次のとおり。
1 Splendid (Walter Davis)
2 Paul’s Pal (Sonny Rollins)
3 Formidable (Walter Davis)
4 Easy Living (Ralph Rainger, Leo Robin)
5 After You've Gone (Turner Layton, Henry Creamer)
6 Flute Bop (Bobby Jaspar)
メンバーのオリジナルが3曲、ソニー・ロリンズ作の「Paul's Pal」、それに、スタンダードが2曲です。クリフォード・ブラウンやリー・モーガンにも録音のある「Easy Living」をやっているのが嬉しい。
本作は、1958年録音の未発表音源を商品化したものですが、バード以下のメンバーや選曲が新鮮で、さらに、パリにおけるスタジオ録音で音質が良く、購入して良かったレコード。ドナルド・バード(tp)が、あたかも泉が湧き出ているかのごとくニュアンスに富んだフレーズを吹いているのに加え、ボビー・ジャスパー(fl, ts)の清涼なフルートも絡んで、サウンドも多彩です。特に、「Easy Living」、「After You've Gone」、「Flute Bop」収録のレコードB面が素晴らしい。
ジャケットの裏面。
レコードのラベル(A面)
レコードのラベル(B面)
(参考)SAMレーベルのホームページから一部の音源を聴くことができます。
Donald Byrd & Bobby Jaspar – Paris ’58 – Sam Records
【BECK'S COFFEE SHOP(ベックス・コーヒー・ショップ)長野】
住所:長野県長野市栗田1028 (長野駅改札外)
電話:026-226-4679
ホームページ:ベックスコーヒーショップ (jr-cross.co.jp)
外観
新幹線や在来線の列車案内
店内。窓はほぼ南向きです。
ホットドックと珈琲を注文。
モーニング時間に飲みやすい珈琲です。アメリカンに近いかも。
ホットドッグ。意外にボリュームがあります。
朝陽が当たっている建物は、メトロポリタンホテル長野。電車が入ってきています。
多分、「特急しなの」の車両が入ってきました。ふと、上を見上げると、北アルプスがみえています。槍ヶ岳が見えていて、それだけでテンションあがりました(笑)。
切り取って拡大したので、ぼけていますが、左から大天井岳(2,922m)、槍ヶ岳(3,180m)、右の端の方に燕岳(2,763m)。