大林武司（p）トリオライブ （10月3日 長野市バックドロップ）

大林武司（p）トリオのライブが3日（月）に長野市のバックドロップで、開催されたので、聴きに行きました。

　　　

（出　演）

大林武司（ピアノ）
小川晋平（ベース）
中村雄二郎（ドラムス）

3人のプロフィールを下のほうに掲げました。

（曲　目）

1  フォー・サイト （大林武司）
2  What's New　（Bob Haggart）
3  バケーション　サイコウ　（大林武司）
4  Darn That Dream （Jimmy Van Heusen）
5  Pale Blue （Dave Santono）

〈休憩〉

1  All The Things Your Are （Jerome Kern）
2  エヴァンシズム （大林武司）
3  ハートストラ （大林武司）
4  ゴー・アップ・ヒロシマ （大林武司）
5  Stella by Starlight （Victor Young）
6  Sandu　（Clifford Brown）
7  Jingles （Wes Mongtomery） （アンコール曲）
前半2の「What's New」は、ハンク・ジョーンズ（p）がパナソニックのテレビコマーシャルで「やるもんだ」と言っていた時に流れた曲だと大林さんが紹介したので、What's Newとしましたが、違うかもしれません。

（感　想）

「Trio Renaissance」というキャッチフレーズを掲げ、アコースティック・ストレートアヘッド・ジャズを見直してみようという取り組みを大林さんがやっていて、その一環としてのツァーでした。したがって、4ビート中心の、原曲を大事にするといった感じの演奏で、とても好感が持てました。

 

大林さんの演奏は初めてでしたが、歯切れの良いプレイは、マルグリュー・ミラーやジョージ・ケイブルスを想起させる優れものでした。また、「Renaissance」に相応しく、「Stella By Starlight」を、オリジナルのコード進行でやったり、「All The Things You Are」も有名なイントロを開始時に使わずに演奏していました。

 

リズムの二人も良かったのですが、とりわけベースの小川晋平さんにはびっくりしました。ビッグトーンで音が大きいのに加え、よくスイングし、音も的確で、ポール・チェンバースを連想しました。あっというまの2時間でしたが、大林さんが、最後にブルース「Sandu」を取り上げてくれたのも嬉しかった。

演奏の終了時の挨拶。

大林武司（p）

　　　

　　　

小川晋平（b）。中村雄二郎（ds）さんの写真も撮ったのですが、ぶれていて使い物になりませんでした。すみません。

（大林武司プロフィール）

1987年広島県出身。東京音楽大学作曲科在学中にジャズに傾倒し留学を決意、バークリー音楽院に入学し、グラミー賞受賞アーティストTerri Lyne Carringtonのバンドに加入しプロ活動を開始。卒業後はニューヨークに拠点を移し、自己のバンドを率いてBlue Note NYC, Jazz At Lincoln Center, Small’sなどの主要ジャズクラブに出演。テレビ朝日「報道ステーション」へJ-Squadの一員として楽曲提供、コロナ禍により一時帰国している2021年にはMISIAのバンドマスターを担うなどその活動は多岐にわたる。
Takeshi Ohbayashi 大林武司 | Facebook

（小川晋平プロフィール）

1994年愛知県岡崎市出身。13歳でエレクトリックベースを始め、16歳でアコースティックベースを始める。2016年に渡米し、California Jazz Conservatoryに入学。Jeff Densonを始め様々なミュージシャンに師事する傍らサンフランシスコ周辺で演奏活動をする。2019年にNYに移り2021年に帰国。東京に拠点を移し、日野皓正、小曽根真、Gene Jackson、黒田卓也、大林武司らと共演するなど活動している。
小川 晋平 | Facebook

（中村雄二郎プロフィール）

1979年愛知県出身。16歳でドラムを始め、アメリカ合衆国バークリー音楽大学に入学。在学中から頭角を表し、ボストンの老舗ジャズ・クラブウォーリーズ・カフェにてハウスドラマーも務める。その後NYへ移動し、プロミュージシャンとしての活動を開始。ロイ・ハーグローブ、ディビッド・キコスキ、ウォルター・スミス3世など、世界的なアーティスト達と共演。2016年より拠点を日本に移し、活動中。
Yujiro Nakamura | Facebook