僕は、お酒には弱いのですが、ビールとウイスキー(ハイボールなどで)は飲むので、書店で見た「人生を豊にしたい人のウイスキー」(マイナビ新書)に興味を持ち購入しました。
表紙
(著者について)
土屋守さんは、ウイスキー文化研究所代表で、雑誌「Whisky Galore」の編集長。1998年、ハイランド・ディスティラーズ社より「世界のウイスキーライター5人」の一人として選ばれる。NHK連続テレビ小説『マッサン』(2014年放映)のウイスキーの時代考証を担当。詳しくは、下記をご覧ください。
(目 次)
(感 想)
新書でページ数もそう多くないのですが、非常によくまとまっていて、ウイスキーについて基本的な知識を得られる優れた本です。ウイスキーの歴史や現況について、客観的、かつ、わかりやすく記していて、面白く読めました。
第1章で、著者は『中世のある時期にアイルランドからスコットランドへウイスキー作りが伝わった』と記しています。ウイスキーはスコットランドで始まったと思っていたので、意外で、興味深く、アイルランドやスコットランドの歴史全般についても知りたくなりました。
アメリカの禁酒法(1920~1933年適用)のおかげで、カナダのウイスキー作りが盛んになり品質も良くなった経緯には、驚きました。竹鶴政孝のスコットランド留学から始まる、日本のウイスキー作りについて記した第5章や第6章は、身近に感じられ、楽しい。
(文中の写真、飲んでみたいウイスキー銘柄)
イギリスの地図。シンプルですが、ウイスキーの歴史には、欠かすことのできない地図です。シェークスピアの戯曲や、ヴェルディのオペラの舞台でもあり、改めてこの地域に関する歴史を知りたいと思いました。
NHK連続テレビ小説『マッサン』の撮影のためのセットと台本。
ブッシュミルズ10年。このウイスキーは、ハイボールでもいけるようです。
カナディアンクラブ。ライトで飲みやすそうです。
ジャパニーズウイスキーでは、サントリーの「山崎」や「白州」が有名ですが、北海道で作られているニッカウヰスキーの「余市」を飲んでみたい。
(著者略歴)