今年も信州国際音楽村(長野県上田市)のニューイヤーコンサートに出かけました。出演は、長原幸太(読響コンサートマスター)withニューイヤーフレンズで、今回で12回目の開催です。
(出 演)
長原幸太 (バイオリン、読売日本交響楽団コンサートマスター)
佐久間聡一(バイオリン、元広島交響楽団第一コンサートマスター)
鈴木康浩 (ヴィオラ、読売日本交響楽団ソロ首席ヴィオラ奏者)
猶井祐樹 (ヴィオラ、NHK交響楽団第1ヴァイオリン奏者)
上森祥平 (チェロ、神奈川フィル特別契約首席奏者)
奥泉貴圭 (チェロ、ソリスト)
山崎実 (コントラバス、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団首席奏者)
佐々木絵里(編曲)
(曲 目)
ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調 op.68『田園』 (佐々木絵里 編曲)
〈休憩〉
ヨハン・シュトラウス2世:喜歌劇「こうもり」序曲 op.367 (佐々木絵里 編曲)
ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ「騎手」 (佐々木絵里 編曲)
エドゥアルト・シュトラウス:ポルカ「電話」 (佐々木絵里 編曲)
ヨハン・シュトラウス2世:ポルカ「雷鳴と稲妻」 (佐々木絵里 編曲)
ヨハン・シュトラウス2世:南国のバラ (内門卓也 編曲)
ヨハン・シュトラウス2世:「美しき青きドナウ」 op.314 (佐々木絵里 編曲)
(アンコール)
ルロイ・アンダーソン「フィドル・ファドル」
(感 想)
このコンサートは、今年(2023年)で12回目だそうです。長原幸太さんは、恩師の工藤さんが当地の出身で、その縁で始まったのだが、干支を一回りし、僕も41歳になったと述べていました。また、観客が年々増えていることにも触れていましたが、確かに、長野県内中心ですが、認知度が高まっているようです。
ベートーヴェンの交響曲「田園」の弦楽合奏版は、長原幸太さんの美音が素晴らしく、最初から惹きつけられました。また、チェロ二本で低音部を支えていましたが、刻みが凄くて迫力満点、「かっこう」の鳴き声もバイオリン2本でうまく処理されていて、編曲も良く楽しめました。
後半は、シュトラウス一家の作品。ポルカ「騎手」では、上森、楢井さんの二人による着ぐるみパフォーマンスが笑いを誘い、「フィドル・ファドル」も二人の踊りが受けて、新春らしい雰囲気に。管楽器のパートを含め中音域を弾いた、ヴィオラの鈴木さんの演奏も光っていました。
【長原幸太オフィシャルサイト】
長原幸太 オフィシャルサイト (kotanagahara.com)
信州国際音楽村ホールこだま
ホールの前から浅間山方面。寒い日でしたが、青空も見えて、まずまずの天候。
「田園」を演奏しているところ。
コントラバス奏者の山崎実さん。指揮者の藤岡幸夫さんがナビゲーターを務めるテレビ番組「音楽はお好きですか」に、東京シティフィルが出てくると、よく写るので、親近感があります。
右にヴィオラの鈴木康浩さん。
ポルカ「騎手」で、着ぐるみで「うさぎ」と「馬」に扮した、上森さんと楢井さん。
左に上森さん(チェロ)、右に猶井さん(ヴィオラ)。
アンコールに「フィドル・ファドル」の演奏を始めるところ。
笑いをこらえて演奏する、長原幸太コンマス。
上森、猶井さんが踊っていました。