東京に住んでいる娘から、お誕生日プレゼントとしてネクタイをもらいました。ななめにストライプが入った柄で、色は淡いグリーンやグレイです。イメージがかなり春らしいもので、ちょうど季節にあうのでさっそく使っています。春にちなんだ曲目はいくつかありますが、今夜は「Joy Spring」を聴いてみます。
STAN GETZ (スタン・ゲッツ)
THE DOLPHIN (CONCORD 1981年録音)
「Joy Spring」は、トランペット奏者のクリフォード・ブラウンの作曲で本人の演奏した録音がよく知られています。冒頭からうれしいという気持ちが感じられるメロディーです。春の喜び(Joy of Spring)の意味にとりましたが、曲想からしても多分正しいと思います。「Joy Water」といえば「お酒」のことで、Joyは続く単語との組み合わせでいろいろな意味に用いられます。
スタン・ゲッツ(テナー・サックス)の作品「ドルフィン」に「Joy Spring」が入っているので、それを聴いています。メンバーはゲッツの他、ルー・レヴィ(ピアノ)、モンティ・バドウィック(ベース)、ヴィクター・ルイス(ドラムス)です。サンフランシスコのキーストーン・コーナーにおける実況録音で、コンコードレーベルへの第1作です。
曲目は、「Joy Spring」、「The Dolphin」、「My Old Flame」、「The Nihgt Has a Thousand Eyes」、そしてジョニー・マンデル作曲の2曲「A Time For Love」と「Close Enough for Love」の6曲。よく知られている曲ばかりですが、ジョニー・マンデルの2作品が取り上げられているのが目立ちます。ゲッツの好みなのでしょう。
「Joy Spring」ですが、ミディアムテンポで、ゲッツはテーマを丁寧に奏した後、メロディアスなソロを繰り広げます。特に後半部が美しい。ルー・レヴィも長いソロをとります。「The Night Has a Thousand Eyes」もよいですが、僕の好みは「Close Enough for Love」で、ゲッツがクール気味なトーンでぐいぐいと盛り上げていくアドリブ部分がかっこいいです。