イタリアのボローニャ歌劇場によるプッチーニの歌劇「トスカ」の公演が高崎芸術劇場であったので、出かけました。
(出 演)
指揮:オクサーナ・リーニフ (Oksana Lyniv)
演出:ジョヴァンニ・スカンデッラ (Giovanni Scandella)
トスカ:マリア・ホセ・シーリ (Maria jose Siri)
カヴァラドッシ:マッテオ・デソーレ (Matteo Desole)
スカルピア男爵:マッシモ・カヴァレッティ (Massimo Cavalletti)
アンジェロッティ:クリスティアン・バローネ (Christian Barone)
堂守:パオロ・オレッキア (Paolo Orecchia)
演奏:ボローニャ歌劇場管弦楽団/合唱団
(感 想)
素晴らしい公演で、イタリアオペラを堪能した気分になりました。プッチーニの書いたメロディが哀切で甘美なのに加え、音の強弱、積み重ねや楽器の用い方など、管弦楽としても優れていて、最初から最後までオーケストラの演奏に耳を傾けっぱなしでした。
これは、オクサーナ・リーニフの指揮が優れていたためでもありますが、ボローニャ歌劇場管弦楽団の力量も高いと感じました。歌の方も、マリア・ホセ・シーリ(ソプラノ、トスカ役)の歌唱が良く、アリア「歌に生き、恋に生き」をはじめ、強い声が印象的でした。
マッテオ・デソーレ(テノール、カヴァラドッシ役)は、アリア「妙なる調和」では細やかな表現で、ブラボーが飛び交っていましたが、「星はきらめき」の方は、やや一本調子の感がありました。演出も簡素ながら、それぞれの場面を表現していたよい公演で、満ち足りた気分で会場を後にしました。
チラシの裏面
チラシ裏面からの抜粋
(出演者のプロフィール)
(会場で購入した、本日のプログラム)
今回のボローニャ歌劇場の公演ですが、予想以上の充実ぶりで驚きました。歌手や合唱(特にバンダ)も良かったのですが、オーケストラの演奏が素晴らしく、イタリアオペラというと、アリアを中心とした歌に関心が寄せられますが、伴奏もこんなによいとはと、感激しました。
元は、プッチーニの書いたスコアが凄いのですが、それを再現している、オクサーナ・リーニフと管弦楽団の演奏も注目に値するものでした。mobuさんが書いていただいたように、リーニフはよい指揮者だと思いました。
オペラは、時間的、経費的に、年に1~2回くらいしか観れないのですが、今回のような公演を観ると、また、観たい、聴きたいと思ってしまいました。
コメントありがとうございます。
として注目を集めるオクサーナ・
リーニフ。
良いプログラムを聴かれましたね。
個人的にはリー二フの手腕はいいものが
あるのだろうと思いました。
ネット配信で、以前、オーケストラ・
コンサートを聴いた記憶があるのですが、
自分のブログに記事がないのは、
聴いてなかったかななとも思うのですが、
名前はかなり広がっていますね。
総合芸術のオペラ。
イタリアに行って聴くことを考えると、
来日公演で元が取れると思うと
ラッキーですね。