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安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

仙台、一関旅行 (前編)

2015-03-13 20:15:16 | お出かけ・その他

先週末、宮城県仙台市に所用があり、行ってきました。時間にゆとりがあったので、松島や一関にも寄ってきました。長野駅発午前7時6分発の新幹線で、仙台駅着9時51分、仙石線に乗り換えて、10時40分ころには松島海岸駅に降り立っていました。

駅からゆっくり歩いて、まずは五大堂に行きました。建物の細工が見事で、干支の動物も彫ってありました。穏やかな海に、小島がいくつも見えて、この場所からの景色も見ものです。

      

五大堂正面

    

五大堂を手前の岸壁から撮影したもの。よく出てくるアングルです。

次に向かったのは、瑞巌寺です。参道の横には、杉の大木が続いていて歴史を感じさせます。残念ながら、修繕工事中なので、中に入るのはやめにしました。

瑞巌寺の正面を左折し、円通院へ。伊達正宗の嫡孫「光宗」を祭るお寺ですが、三慧殿(1646年建造)、大悲亭(1647年江戸から移築)、小堀遠州作と言われている石庭があります。三慧殿の厨子には、支倉常長が持ち帰ったとされるバラが描かれていて、伊達氏ならではのお寺です。

   

三慧殿

   

石庭

   

大悲亭

   

庭に池がありましたが、木々を反射して綺麗でした。

昼食は、本塩釜駅から5~6分海寄りに歩いた、亀喜寿司でお寿司を食べました。地元で水揚げされる魚やエビがやたら美味しく、長野ではお目にかかることのできない、珍しいネタも入っていました。味・ボリュームともに満足しました。

   

   

「季節盛り合わせ」です。

   

【亀喜寿司】

住所:宮城県塩釜市新富町6-12
電話:022-362-2055
ホームページ:亀喜寿司 

今度は、駅の山側に行って、塩釜神社にお参りをしてきました。東北地方を代表する神社で規模も大きいのですが、参拝客が大勢いて、賑わっていたのには驚きました。

     

   

結婚式が行われていて、巫女さんがその行列を待っているところです。

仙台駅に戻り、東口のホテルにチェックインしたあと街中へ出ました。繁華街の一番町を散策しながら、ジャズ喫茶「カウント」へ。カウントのことは別記事に書きます。その後、ジャズ喫茶・ライブの「カーボ」を地図片手に探しました。カウントに近いはずですが、こみいったところにあり、ようやく場所がわかりました。ランチと夕方からの営業なので、入れませんでしたが、いつか寄ってみたいと思わせる外観でした。

   


ダスコ・ゴイコヴィッチ SOUL CONNECTION

2015-03-11 22:00:06 | トランペット・トロンボーン

先日、長野市のジャズが流れる洋食屋「バックドロップ」で、マスターの唐澤さんと四方山話をしていたら、外国人がたまにお店に来るという話になりました。長野県内のスキー場にはオーストラリアの方を中心にスキーに来る方が最近多く見受けられますが、長野駅でバスと新幹線との乗り換えの間などに、市内に出てくるようです。スイスの二人組は、英語が片言で、マスターも片言なので、身振り手振りでやりとりし、バックドロップ名物の「デミカツ丼」を箸で食べていったとのことです。ヨーロッパのミュージシャン。

DUSKO GOYKOVICH (ダスコ・ゴイコヴィッチ)
SOUL CONNECTION (ENJA 1993年録音)

   

ユーゴスラヴィア出身のダスコ・ゴイコヴィッチは、大好きなトランペッターです。ENJAレーベルに録音が多く、「After Hours」など初期のものが有名ですが、このアルバムは、メンバーがよく、出来もいいので、代表作の一枚に数えていいかもしれません。彼は1931年生まれなので、62歳の時の録音ですが、全く年齢を感じさせません。

メンバーは、ダスコ・ゴイコヴィッチ(tp, Flugelhorn)、トミー・フラナガン(p)、エディ・ゴメス(b)、ミッキー・ロッカー(ds)、5曲にジミー・ヒース(ts)が加わります。豪華メンバーに驚いたのですが、フラナガンはエンヤに録音を残しているので加わっても不思議ではないです。ジミー・ヒースの演奏が5曲で聴けるのも嬉しい。

スタンダードの1曲を除き、ゴイコヴィッチのオリジナルです。オリジナルが「Soul Connection」、「Ballad For Miles」、「Inga」、「Blues Time」、「Adriatica」、「NYC」、「Blues Valse」、「Teamwork Song」の9曲。スタンダードは「I'll Close My Eyes」です。彼の書く曲は、バルカン地方の民謡を下敷きにしたような、哀愁が漂う佳曲が多く、ここに収録されたボッサの「Inga」も、そのような一曲です。マイルス・デイヴィスへのトリビュート「Ballad For Miles」は、マイルスのハードバッププレイを髣髴とさせます。

上品で豊かな音楽が全編にわたり楽しめます。ゴイコヴィッチ(tp)は、ミュートでもプレイしており、それもそのような印象を与えています。ゆったりとしたテンポでバルカンの哀愁メロディが聴ける「Soul Connection」や「Adriatica」、軽快なボッサリズムでハーモニーもよい「Inga」、ミュートでプレイしクールな感じもある「Ballda for Miles」と「I'll Close My Eyes」と寛げます。ジミーヒース(ts)の中庸をいくプレイ、トミー・フラナガン(p)の好サポートやソロも寄与しています。

【バックドロップのデミカツ丼】

住所:長野市大字鶴賀上千歳町1137-5
電話:026-237-8887
ホームページ:Back Drop 

      

B級グルメの、バックドロップ名物「デミカツ丼」。

      

お店の入口。夕暮れ時に行ったので、照明が灯っています。

      

バックドロップ店内。

      

スピーカーはアルテックのものを使用。


スープカレー ハンジロー (長野県安曇野市)

2015-03-10 19:51:53 | お出かけ・その他

全く知らなかったのですが、安曇野市穂高にスープカレーのお店がオープンしていたので、行ってきました。札幌に行った時には、必ずスープカレーのお店に入りますが、長野県内では珍しいのではないでしょうか。

   

   

午後1時半くらいに入ったのですが、満席で、しばらく待ちました。1階の席になりましたが、2階にも席があります。お店の横を小さな河川が流れていて、お店の中からも見えます。

   

   

僕の注文したのは、「香味豚のローストと彩り野菜のスープカレー」です。辛さは細かい区分で選択できますが、中辛にしました。盛りつけられたお肉などの下に、じゃがいも、ナス、ニンジンが隠れていて、ヴォリューム満点でした。カボチャの甘みは、かなりあり、アスパラのしゃきっとした食感、じゃがいもののホクホク感など野菜はかなり美味しい。スープは、すこし粘度が高かったのですが、複雑な味で美味しいです。

   

   

店主の藤井さんのインタビューが、松本経済新聞に載っていたので引用します。

『藤井さんは松本市出身。大学卒業後、出版広告会社で5年半ほど勤めた後に、スープカレーの本場・北海道の「らっきょ」で3年間修業し、2006年に横浜で開業した。昨年、安曇野に住んでいた祖父母が所有する土地内に、スープの仕込みと仕入れの拠点とするための工房を設立。安曇野と横浜を往復する生活を送っていたが、「いつか地元で店を持ちたい」という思いから移転を決意。横浜の店舗は「らっきょ」が引き継いだ。』

横浜の綱島から、平成13年6月にこちらに移転されたとのことです。札幌の「らっきょ」は、札幌市西区琴似にあり、繁華街から少し離れているので、名前は知っていましたが、行ったことがありません。次回札幌へ行く機会があれば寄ってみます。

お店の前からは、養魚場と思われる池と、遠くに北アルプスが見えました。

   

ハンジローは、安曇野市の家から、車で7~8分で着くので、また来たいと思いながら、穂高有明にあるカフェ「書翰集」に向かいました。

【ハンジロー】

住所:長野県安曇野市穂高4857−1
電話:0263-82-0688
ホームページ:ハンジロー 


ウェイン・ショーター JUJU

2015-03-08 12:17:17 | テナー・サックス

「最後に聴きたい歌」という特集に釣られて、「pen」(CCCメディアハウス発行)という雑誌を買いました。かつては、この種の雑誌で、ジャズ喫茶やライブハウスの特集が組まれることもあったのですが、ターゲットとする世代の交代のせいか、いまやそういう特集は皆無です。今号の「pen」のように、幅広く音楽に着目したものも珍しいような気がします。ウェイン・ショーター作曲の「JUJU」を挙げた方がいたのには驚きました。

WAYNE SHORTER (ウェイン・ショーター)
JUJU (BLUE NOTE 1964年録音) 

   

この曲を挙げたのは、「JUJU」さんという日本人の女性歌手です。「ジャズシンガーを目指しながらニューヨークで生活していた頃、このアルバムをヘビーローテーションでかける時期が何年か続いたんです。」と語っています。JUJUという名前も、この曲からだそうです。ウェイン・ショーターのブルーノート・レーベル2作目で、「JUJU」(魔術)をはじめ不思議なムードの曲が多い、おなじみのアルバムです。

メンバーは、ウェイン・ショーター(ts)、マッコイ・タイナー(p)、レジー・ワークマン(b)、エルヴィン・ジョーンズ(ds)。名前を見ただけで、音が聴こえてきそうですが、タイナーとジョーンズが入り、全体を通して聴くと、ショーターの演奏も、コルトレーンに近いような感じもあります。

曲はすべてショーターのオリジナルです。「Juju」、「Deluge」、「House of Jade」、「Mahjong」、「Yes Or No」、「Twelve more Bars To Go」の6曲。「Mahjong」は、マージャンのことですが、4人でやるゲームから、この曲は4小節単位で構成されているということです。「Yes or No」は、タイトルどおり、対照的な明暗が続くイメージです。64年8月の録音ですが、翌9月からは、ショーターは、マイルスグループに参加することになります。

全曲がオリジナルですが、曲と演奏の双方が優れています。ショーター(ts)のフレーズは長めだったり、大らかであったりして、つかみどころがないところがありますが、聴いていると実に気持ちがよい。「House of Jade」は、ジャズスタンダード化してきているようですが、メロディとアドリブが美しくて、最も好きなトラックです。モーダルな演奏が続きますが、「JUJU」や「Yes or No」など聴きどころ満載です。タイナー(p)、ジョーンズ(ds)も熱演しています。

【pen  2015年3月1日号】

        

         

 JUJU・・・・18歳からニューヨークに渡り、2004年メジャーデビュー。06年「奇蹟を望むなら・・・」がロング・ヒット。その後はヒット曲多数、カバーライブ「じゅじゅ苑」の人気を博す。最新曲は「Hold me, Hold you/始まりはいつも突然に」 (引用させていただきました)


映画館「東座」 (長野県塩尻市)

2015-03-06 22:03:19 | 映画・DVD・テレビ

「ストックホルムでワルツを」を長野県内で唯一上映してくれた映画館が塩尻市にある「東座」です。映画館の名前と、コラムなども書いている代表の合木こずえさんの名前は知っていたのですが、観に行ったのは初めてです。

   

       

昭和30年代(1960年代)くらいにタイムスリップできそうな映画館で、そのたたずまいもよかった。1号館は、168席で洋画や邦画を上映し、2号館は78席で成人映画を上映しています。長野県の真ん中ではあるものの、人口67,000人に満たない市で営業を続けているのが奇蹟のような気がします。

   

   

こちらの映画館の特徴ですが、地方ではほとんど上映されない作品が上映会形式や普通の興行で上映されていることです。東座の本興行とは異なる、FROM EAST(フロムイースト上映会)を、1995年から続けていて熱心な映画ファンが集まってくるようです。

東座:秀作シリーズの2月~5月のラインナップです。

      

こちらは、FROM EAST NEWS 3月~5月 

      

場所は、高速道塩尻インターを降りてすぐなので、長野県内からは行きやすいロケーションで、映画館の裏手には、専用の駐車場があります。長野市の相生座とともに応援したい映画館です。詳しくは、ホームページをご覧ください。

【東座(AZUMAZA)】

長野県塩尻市大門4-4-8
TEL : 0263-52-0515
ホームページ:東座 FROM EAST