先日、佐久市へ行く用事があったので、詩人の立原道造の詩碑を見ようと初めて軽井沢高原文庫を訪れました。同文庫は、塩沢湖やぺイネ美術館を運営している軽井沢タリアセン内の施設です。塩沢湖などにも初めて寄りました。
平日の午後遅い時間だったこともあり、タリアセン内の施設には他のお客様は見かけず静かでした。次は、高原文庫で購入した『軽井沢文学散歩』という本を参考に、堀辰雄や北原白秋の詩碑などを観て回りたいと考えています。
【軽井沢高原文庫】
住所:長野県北佐久郡軽井沢町長倉202-3
電話:.0267-45-1175
ホームページ:kogenbunko.jp
高原文庫入口。道を挟んで駐車場があります。
敷地に入って左手にある立原道造の詩碑。1993年の建立で、立原道造自筆の「のちのおもひに」が刻まれています。
高原文庫入口に向かいます。
二階が展示室となっていて、「文学にみる浅間山噴火と千曲川氾濫」という企画展が行われていました。
展示の様子。文学者の写真が飾られ、ケース内には初版本など貴重な本や資料など。
太宰治
立原道造
谷川俊太郎。谷川俊太郎さんの別荘が、北軽井沢(群馬県長野原町)にあるそうです。
「二十億光年の孤独」は、1952年刊行の谷川俊太郎初の詩集。
北杜夫さんも夏は軽井沢の別荘で過ごしていたようです。「どくとるマンボウ航海記」や「楡家の人びと」、「幽霊」などが代表作でしょうか。この写真を観ていたら、北杜夫さんの作品を読み返してみようかと思いました。
敷地内に移築された、堀辰雄の別荘。1985年に移築されたもの。
暖炉があります。
「風立ちぬ」は、1976年に山口百恵主演で映画化されました。そのポスターが飾られています。
宮崎駿監督の「風立ちぬ」(2013年)のポスターも置いてありました。ストーリーに直接の関連はありませんが、堀辰雄の小説からの着想が盛り込まれているようです。
堀辰雄の写真と美しい村。
暖炉の反対側にある部屋。堀辰雄が使用した調度品が置いてあります。
野上弥生子書斎。1996年に移築されたもの。
(購入した「軽井沢文学散歩」(軽井沢観光協会発行))
表紙。軽井沢には多くの文学碑があるので、それらを尋ねながら、小説などに取材された地域を散歩していただこうとするのが本書の趣旨。
目次の一部。小浅間山について寺田寅彦が書いていて、僕は2回行ったことがあるので親近感を覚えます。
北原白秋の詩碑があるということなので、是非訪ねてみたい。
白州の詩碑に刻まれているのは、「落葉松」。大正10年11月の「明星」に発表。
(軽井沢タリアセン 塩沢湖)
軽井沢高原文庫から橋を渡り、塩沢湖の方へ。道路沿いにある三角形の噴水が目印で、ここを左折。
ゲートをくぐり水路に沿って歩いています。
塩沢湖から浅間山を遠望。午後の遅い時間ですが、なんとか見えました。
(2)へ続きます。(2)では、ぺイネ美術館、深沢紅子野の花美術館と併設レストランでのティータイム、塩沢湖畔の光景について記します。引き続きご覧いただければ幸いです。