安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ウィントン・ケリー「PIANO INTERPRETATIONS」と諏訪湖を観ながら諏訪湖SA上島珈琲で休憩の話題。

2021-02-18 19:27:45 | ピアノ・トリオ

先日、山梨県立美術館の「キューガーデン 英国王室が愛した花々」展を観た後、自宅へ戻る途中、諏訪湖サービスエリアに寄りました。このSAには上島珈琲店がありますが、長野県内での初めての出店で、県内にはこちらの一店舗しかありません。諏訪湖を観ながら、同店の珈琲とモンブランで休憩しました。お気に入りピアニストの初リーダー作。

WYNTON KELLY (ウィントン・ケリー)
PIANO INTERPRETATIONS (BLUE NOTE 1951年録音)

   

ウィントン・ケリー(p, 1931~1971年)は、折に触れては聴いているフェイバリットミュージシャンです。僕が19歳の時の夏の午後、仙台のジャズ喫茶「カウント」でかかっていた「Kelly at Midnight」のサウンドを今でも想い起します。ケリーの19歳は、初リーダー作の本アルバムを録音していて、すごい。

メンバーは、ウィントン・ケリー(p)、フランクリン・スキート(b)またはオスカー・ぺティフォード(b)、リー・エイブラムス(ds)。ケリーは、ダイナ・ワシントンの伴奏をしていた時期に当たりますが、彼を見出して、この録音を行ったブルーノートレーベルの慧眼に感服しました。

曲は次のとおり。

1  Cherokee (Ray Noble)
2  Crazy He Calls Me (Carl Sigman)
3  Blue Moon (Richard Rogers)
4  Born to Be Blue (Robert Wells)
5  Moonlight in Vermond (Karl Suessdorf)
6  There Will Never Be Another You (Harry Wallen)
7  I Found A New Baby (Spencer Williams)
8  Goodbye (Gordon Jenkins)
10インチのレコードで聴いているので収録曲は8曲です。CDではコンプリート盤があります。新人紹介のためか、親しみやすい曲が選ばれています。

バド・パウエルからの影響をかなり受けているようですが、ウィントン・ケリー(p)の明晰なタッチによる清々しい演奏が聴けます。ハーモニーは伝統を踏まえたもので、終始心地よい響きをしています。「Crazy He Calls Me」ではメロディを歌うように弾いていて惹きつけられ、「There Will Never Be Another You」(あなた無しでは)ではバウンドする演奏が楽しめ、スローテンポの「Born to be Blue」や「Goodbye」では甘美な和音を用いて抒情を豊かに表出するなど、愛すべきアルバム。

【諏訪湖SA(下り線)内の上島珈琲など】

諏訪湖SAの建物の近くに停めることができました。

白線が新たに斜めに引かれていました。

上島珈琲。持ち帰りの人も多そうでした。

湯蒸しチーズケーキを食べてみたかったのですが、売り切れだったので、モンブランにしました。

ブレンドコーヒーとモンブラン。

中にもクリームが入っていて甘めでした。珈琲が濃かったので合いました。

腰かけた席から窓越しの諏訪湖方面。1月は全面結氷に近くなり、御神渡りも期待されたのですが、今年は無理そうです。

駐車場から八ヶ岳方面。

駐車場から諏訪湖。

目に留まった「寒天大福」。初めて見た商品です。あんこが強調されるような気がしますが、次回食べてみたい。


2020年分の確定申告。国税庁ホームページで申告書を作成、印刷して提出しました。

2021-02-17 19:30:20 | 暮らし

給与の源泉徴収票と年金の源泉徴収票(年金からの源泉徴収税額は0です。)を見ながら、申告書を作成し申告会場へ持参しました。

(ポイント) 次の3つです。

1 直接賦課された介護保険料を社会保険料控除へ算入

年金に賦課される介護保険料を市からの請求に基づいて直接納付しました。この介護保険料約10万円を社会保険料控除額に算入しました。2021年以降は、年金からの源泉徴収になるはずです。

2 医療費控除を初めて行いました。

医療費が思いのほか嵩んで支払金額が10万円以上になったので、医療費控除を申告しました。健康保険組合に頼んで、2020年に払った医療費の一覧表(とりあえず11月分まで)をもらいました。

3 配当控除も行いました。

株式の配当収入がありますが、ごく少額なので今までは源泉徴収(住民税もあわせた税率20.315%)のままにし、総合課税を選択しませんでした。今回、申告して配当控除を受けることにしました。

(まとめ)

上記1~3を控除額に算入したことにより所得税額が2万円ほど安くなり、最終的に源泉徴収税額の他に、約2万円の追加納税で済むことになりました。

【参考に購入した「世界一簡単にできる確定申告」(宝島社)】

参考書も買いましたが、なくても国税庁のホームページを見れば、足りると思われます。

   


山梨県北杜市の洋食店「メルローズイタリアーノ」でランチ。(パスタ・ピザ・洋食 山梨県北杜市武川町)

2021-02-16 19:30:18 | グルメ

14日(日)に甲府市の山梨県立美術館を訪れましたが、向かう途中、北杜市のメルローズイタリアーノ(Mel Rose Italiano)でランチをいただきました。北杜市、韮崎市、甲斐市の洋食店を探して見つけました。

ランチは、ハンバーグとビーフシチューの盛り合わせにしましたが、品物が良く値段が安く、なかなかよいものでした。とりわけ、地元産だと思われる野菜が新鮮で、サラダが最高です。また寄りたい。

看板

店舗外観

店内。音はごく小さいのですが、モニター画面では、ロックかジャズのライブが放映されていました。また、奧に向かいステージになっていて、ライブなどいろいろ使えそうです。

絵がかかっていました。シャガールでしょうか。スピーカーも設置されています。

はじめに、セットのスープとサラダ。

コンソメベースでした。ハムなど入っていました。

野菜サラダ。中にトマトなどがぎっしり入っていて、新鮮な野菜が美味しい。

メインのハンバーグとビーフシチューの盛り合わせと、パン。パンにかわりライスでも大丈夫です。

ハンバーグとビーフシチュー。付け合わせの野菜もついて、ボリュームあります。

ハンバーグ。柔らかめです。

パン。バターの添え方が豪快。

珈琲は別注文になります。

お店の裏に駐車場がありました。横を釜無川が流れています。これは下流に向かって撮ったもの。

釜無川の上流方向。見えている山は、多分南アルプス、甲斐駒ヶ岳だと思います。

   

看板

ショップカードをいただきました。

【Mel Rose Italiano (メルローズイタリアーノ)】

住所: 山梨県北杜市武川町三吹2140−29
電話:0551-26-3167 
ホームページ:メルローズイタリアーノ (食べログのページです。)


山梨県立美術館「キューガーデン 英国王室が愛した花々」展は華やかでした。

2021-02-15 19:25:17 | お出かけ・その他

14日(日)は、天気が良く低山へ出かけたかったのですが、凍った道で転倒して打撲したところが痛み、医者からストップをかけられたので、甲府の山梨県立美術館の「キューガーデン 英国王室が愛した花々」展を観てきました。

ボタニカルアートをたくさん観たほか、キューガーデンの発展に寄与したシャーロット王妃(1744~1818)が愛したウェッジウッドのクィーンズウェア(食器類など)も展示され、造型と色合いの美しさに感嘆しました。

   

チラシ表

チラシ裏。上段左の写真が、キュー・ガーデン(ユネスコ世界遺産)のバーム・ハウス、右は、ウェッジウッドの蓋付き皿(クイーンズウェア)1765~1770年頃製造。下段左から、シャーロット王妃、ボタンの栽培品種、ラムゼイ・リチャード・ライナグル作「スワンリリー(ユリ科)」、「モスローズ(バラ科)」。

(山梨県立美術館の当日の写真)

敷地入口。

美術館建物外観

ショップでは、ボタニカルアートの複製画が販売されています。展示品は写真撮影禁止なので、こちらを撮りました。

   

同じく、販売されているものです。

キューガーデンのマグカップ。

紅茶も販売されていました。

展示室の入口。花のアーチが作られていました。この中を抜けて、ボタニカルアート展へ。

当時のドローイングルームを再現したセット。ここは撮影可能です。

   

当時の生活様式を再現したセット。

   

こちらは全く別で、船越保武(ふなこし やすたけ、1912~2002年)さんの彫刻。廊下に展示してありましたが、良かったので撮影。

(山梨県立美術館コレクション選)

ショップで、当美術館が収蔵している代表的な作品を掲載した冊子「山梨県立美術館コレクション選」を購入しました。

   

「山梨県立美術館コレクション選」表紙。ジャン=フランソワ・ミレーのものが多数掲載されています。

常設展も観ました。ミレーのものの他に、自然を描いた画家たちとして、バルビゾン派の作品が多く展示されています。気に入ったものを2枚掲げます。上記の「山梨県立美術館コレクション選」にも掲載されています。

シャルル=フランソワ・ドービニー作「オワーズ河の夏の朝」(1869年)

   

ジュール・ブルトン作「朝」(1888年)

【山梨県立美術館】

住所:山梨県甲府市貢川1-4-27
ホームページ:art-museum.pref.yamanashi.jp


ズート・シムズ「LIVE IN JAPAN」と松本上土の喫茶店「かめのや」の話題

2021-02-14 19:48:25 | テナー・サックス

松本市内に出かけたので、上土の喫茶店「かめのや」に入ってみました。60年営業を続け閉店した「翁堂茶房」の後を2016年にかめのやが継ぎましたが、全体の雰囲気は昔のままです。純喫茶の王道「ナポリタン」を注文しましたが、味はもちろん、見栄えもよく感心。ジャズの王道を行く演奏を。

ZOOT SIMS (ズート・シムズ)
LIVE IN JAPNA 1977 Vol. 1, Vol. 2 (Marshmallow  1977年録音)

   

   

ズート・シムズ(ts, 1925~1985年)は、今でも多くの人に愛されているテナー・サックス奏者で、僕も大好きです。これは、1977年の来日時のライブ録音で、マシュマロレーベルから出ています。コロナ禍でライブハウスに出かけるのはまだ躊躇していますが、自宅で極めつけの本作品を楽しみました。

メンバーは、ズート・シムズ(ts, ss, vo)、デイブ・マッケンナ(p)、バッキー・ピザレリ(g)、メイジャー・ホリー(b, vo)、ジェイク・ハナ(ds)。これ以上はないくらいの最高の顔ぶれです。

曲は次のとおり。

Vol. 1

1  Tickle Toe (Lester Young)
2  Come Rain or Come Shine (Harold Arlen)
3  Recado Bossa Nova (Djalma Ferreira)
4  More Than You Know~Tea For Two (Vincnet Youmans)
5  Gone With The Wind  (Allie Wrubel)~Send In The Clowns (Stephen Sondheim)
6  Lover Come Back To Me (Sigmund Romberg)
7  Gee Baby Ain't I Good To You (Don Redman)
有名曲が並びました。4はデイブ・マッケンナ、5はバッキー・ピザレリをフューチャーしています。7では、ズート・シムズとメイジャー・ホリーのヴォーカルが聴けます。

Vol. 2

1  Fred (Neal Hefti)
2  Jean (Rod McKuen)
3  Angel Eyes (Matt Dennis)
4  In A Mellow Tone (Duke Ellington)
5  I Got It Bad (Duke Ellington)
6  Satin Doll (Duke Ellington, Billy Strayhorn)
7  Prelude To A Kiss (Duke Ellington)
8  Caravan (Jan Tizol, Duke Ellington)
第2集の方は、デューク・エリントンナンバーが主体です。3は、メジャー・ホリーのヴォーカルとベースをフューチャー、いろいろな曲がメドレーで出てきます。

ズート・シムズ以下全員好調で、のりのりの演奏が楽しめます。ズート・シムズ(ts)は、同一音を伸ばしながらクレッシェンドで盛り上げるなど、熱いソロをとっています。マッケンナ(p)やピザレリ(g)も煽られているのかスイング感が半端ではありません。第1集では、ワクワクする「Recado Bossa Nova」を筆頭に、「Come Rain or Come Shine」、「Lover Come back To Me」とスインガーが楽しく、第2集では、ズートがソプラノサックを吹くバラード「Jean」、全員乗っている「Caravan」あたりが素晴らしい。

たまには、本を取り出して、ズート・シムズの写真を見てみました。

THE ENCYCLOPEDIA OF JAZZ  by Leonard Feather (DA CAPO PRESS)の表紙。ジャズ評論家のレナード・フェザーによるジャズの音楽的分析、歴史、ミュージシャンの略歴などが掲載された本です。大部で、滅多に見ませんが、本棚に置いてあり、取り出せるようにしています。

下記は、この本の中ににあるズート・シムズの写真。

The "Four Brothers" of Woody Herman's 1948 band, reunited on Serge Chaloff's final record session, VIK Records, February  1957:  Herbie Steward, Al Cohn, Zoot Sims, Serge Chaloff。
手前左がズート・シムズ。豪華なサックスセクションで、さすがの1948年のウディ・ハーマン楽団です。この写真自体は1957年の撮影です。

【珈琲茶房 かめのや】

住所:長野県松本市大手4-7-22
電話:0263-31-6597
ホームページ:珈琲茶房 かめのや (食べログのページです)

外観

店内。レトロな雰囲気は昭和の時代を想い起こさせます。珈琲豆も売っています。

壁には絵なども。

奧の坪庭。噴水があります。これは、「翁堂」の時から変わらない光景。

ナポリタン。

麺も美味しい。

珈琲は濃い目のものにしました。酸味や苦みが少なく、トロッとした味が出ていて、なかなかよかった。