景気の波より人口の波 - 書評 - デフレの正体
あちこちで話題の本の著者は政府系金融機関の職員。
こうした分析は、学者や官僚(小峰隆夫先生のような優秀な方も含む。)にはできない。なぜなら、彼らにマクロの現象は見えても個別の事象の背景までは見えないからだ。
試しに、20-21pの写真を見るとよい。愛知県の太田川駅周辺の光景だが、これだけでも、著者が日本各地津々浦々を歩き回り、思考をめぐらしたかが分かる。
個人的に笑ってしまったのは、
「所得があっても消費しない高齢者が首都圏で激増」(99p)のくだり。
例えば、東京のスポーツクラブに、土日の朝行ってみれば、金を使わずに時間を消費することのうまい高齢者をたくさん見ることができるだろう。
あちこちで話題の本の著者は政府系金融機関の職員。
こうした分析は、学者や官僚(小峰隆夫先生のような優秀な方も含む。)にはできない。なぜなら、彼らにマクロの現象は見えても個別の事象の背景までは見えないからだ。
試しに、20-21pの写真を見るとよい。愛知県の太田川駅周辺の光景だが、これだけでも、著者が日本各地津々浦々を歩き回り、思考をめぐらしたかが分かる。
個人的に笑ってしまったのは、
「所得があっても消費しない高齢者が首都圏で激増」(99p)のくだり。
例えば、東京のスポーツクラブに、土日の朝行ってみれば、金を使わずに時間を消費することのうまい高齢者をたくさん見ることができるだろう。