今月の「新潮45」に榊原英資元財務官と岩井克人東大教授との対談が載っており、興味深く読んだ。
現在の不況に対する経済政策について、2人とも「金融政策に余り効果なし」と見る点では共通しているが、マクロ政策に対する考え方は根本的に違う。榊原氏は「マクロの財政金融政策に懐疑的」、「ミクロ、例えば資源・エネルギー政策に国の力を振り向けるべき」(47p)と述べ、岩井氏は「マクロでの協調的財政政策」の必要性(45p)を強調する。
この論争、バーディーのような元金融マンから見ると、榊原氏に分がありそうである。岩井氏の説は教科書的過ぎて現実に合わないのに対し、榊原氏の説は現実的だし、いわゆる「持続可能性の経済学」的視点からのまっとうな議論である。
ちなみに、「教科書的」政策としては、とりあえず貨幣を増発し、それでもダメなら「世界協調財政政策」という流れだろう。
現在の不況に対する経済政策について、2人とも「金融政策に余り効果なし」と見る点では共通しているが、マクロ政策に対する考え方は根本的に違う。榊原氏は「マクロの財政金融政策に懐疑的」、「ミクロ、例えば資源・エネルギー政策に国の力を振り向けるべき」(47p)と述べ、岩井氏は「マクロでの協調的財政政策」の必要性(45p)を強調する。
この論争、バーディーのような元金融マンから見ると、榊原氏に分がありそうである。岩井氏の説は教科書的過ぎて現実に合わないのに対し、榊原氏の説は現実的だし、いわゆる「持続可能性の経済学」的視点からのまっとうな議論である。
ちなみに、「教科書的」政策としては、とりあえず貨幣を増発し、それでもダメなら「世界協調財政政策」という流れだろう。