明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



深川不動のあげ饅頭を買う。初めてお邪魔した時、相撲見物の後に買って帰ったという話を聞き、以来これを持って伺う。前回伺ったのは何年前だったか。方向音痴としては、パソコンで検索し、プリントアウトした地図を持っていくわけだが、これが間違いのもとであった。いい加減な地図で、そもそも近くのはずの明月院の場所が違う。通りかかった郵便局員におそわり、事なきを得る。 今日は、作品集の表紙に澁澤像を使わせていただいたので、見本を持ってご挨拶に伺ったわけである。出版社の営業をかねた事前のリサーチでは、書店員の、特に女性には澁澤人気がダントツだったらしい。そんなこともあってか、表紙はシブサワとなったわけなのだろう。表紙と同じ写真を額装して持っていったが、赤い薔薇を添えて飾っていただいた。 今年は没後20年ということで、催事、出版が続いているようである。20年といっても、ついこの間のことのよう。最近出た本のリーフレットを見せていただいたが、前面に置かれたパイプの吸い口が180度逆さまについていた。本の中の写真も同様。象徴ともいえるパイプがこれでは台無しである。 龍子さんの背後に見える庭木の上を走り回るリスなど観ながら、生前のエピソードなど伺い2時間ほど過ごす。喜んでいただけたようでホッとして帰途についた。

過去の雑記
HOME

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )