明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

早朝  


銭湯へ一人で行っても面白くないので(私は子供か?)朝まで我慢してシャワーを浴びる。すこぶる調子がよい。当たり前だと思っていたお湯の出が、今までと違って勢いがあり、心なしか柔らかく感じる。 年齢と共に、目が覚めるのが早くなった。下手をすると2、3時間しか寝ていなかったりするが、その分、生きている時間が長くなると解釈することにしている。そんな時、最近出かけるのがT屋である。夜は飲み屋で、朝は6時から10時まで、奥さんが朝食を出している。私は毎回おごって、もっとも高い焼き魚定食400円。焼魚は決まって塩鮭だが、なにが良いといって、人の家にいって朝食を食べてるような味であり、つまり家族が食べてるお櫃からお裾分けしてもらっている感じで、ご飯から何まで、チェーン店で食べる定食とはあきらかに違うところである。仕事の終わったタクシーの運転手がたむろしていることが多いが、今日はカウンターの隣りに、タオルを頭に巻いた近所の新聞販売所で働く青年が一人。ワイドショーの小柳ルミ子の再婚報道に、「これじゃ、俺が母チャンと結婚するみたいなもんでしょ」店の奥さんに盛んにいっていた。

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