明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

輪行  


私が一度やってみたかったことに、自転車をバッグに入れ、電車やバスに乗って出かける輪行がある。着いた田舎の駅から自転車に乗るというのは、いかにも楽しそうである。やみくもに、ただまっすぐ走ってみたくもあるが、調子にのると帰りが大変である。だいたい私のような方向音痴はうかつなことはできない。しかし輪行ができれば、めげた時点で電車で帰ってくればよいのである。 昨日、ネットで海外の折りたたみ自転車の映像を繰り返し見て感心したばかりだが、近所のサイクルショップを覗いてみると、様々な機構の折りたたみ自転車があり、色とりどりである。もっとも、私の場合、カッコが良いからと撰ぶわけにはいかない。まずショップの主人に確認しなければならないのは、各機種の耐荷重であろう。ジョイント部分が心配である。 熱帯魚仲間のHが、飼い切れなくなったフラワーホーンのオスを持ってきた。夕食を一緒にとりながら、自転車雑誌を広げる。今から20数年前、Hを含む友人等とサイクリングクラブを作り、何度目かに高地にでかけ全員討ち死。坂道に点々と倒れる数台の自転車と私達。そしてクラブは自然消滅という恥ずべき過去がある。最新の自転車事情にHの目が輝く。他の連中にも、折りたたみ自転車の映像のアドレスを送りつけてやることにする。 帰宅すると往年の名レスラー、カール・ゴッチの訃報が届く。

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