明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



サンフランシスコの学校が休みの時期、毎年妹が子供二人を連れて日本の学校に通わせている。子供等も忙しいことと同情するが、空手を習ったり、クラブ活動も楽しそうである。いつでも会えると思っているうち、今日は帰る日である。 私は制作が難航していると、どちらかというと問題が打開されるまで閉じこもるタイプである。気分転換を進められるが、筋肉をマッサージして、緩んでしまうことを恐れ、ジッと勝機が訪れるのを待つ。とはいえ、甥っ子達は小遣いを期待してるだろうし、一度も顔を見ないで帰すのもと支度を始めるが、こんな時に限って集中力が高まり、難航した人形の頭部があれよあれよと完成してしまう。 私が昔買ったアルトサックスを愛用する長男のため、錦糸町のタワーレコードにて渡辺貞夫のベスト盤を買う。連中を送ったあと、母と食事をして帰宅。完成したのは気のせいではなかった。頭部さえ完成すれば出来たも同然。一般にお馴染みの角度で写すか、誰も見たことのない角度で写すか、まあどうでもよい。明日できること今日はせずである。

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