明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

芝浜  


小津作品『東京の宿』(1935)を見る。土橋式という音響版(音楽はあるがセリフなし)喜八ものといわれる一連のシリーズである。仕事探しの親子。断わり続けられる殺伐とした砂町辺りの風景。野犬を捕まえると四十銭になる。やはり娘を連れ、仕事を探す岡田嘉子が美しい。子供の急病のため酌婦に身を落とすが、『風の中の牝鶏』の田中絹代も、息子の急病で身を売ることになった。岡田嘉子は2年後にソ連に亡命することになる。
小津はせっかく頭まで作ったので、ピケ帽は着脱可能にした。帽子も粘土なので、ギリギリまで薄く作らないと、ピケ帽が柔らかな素材なだけに、頭に乗せた感じになってしまう。帽子を被せると影ができるので、撮影場所を選ぶことになるだろう。 ティアラ江東にて、春風亭小朝、林家正蔵2人会。会場で咳が出てもと、咳止めスプレイと、トローチを買い、4時過ぎにT屋に行くと、Hさんすでに飲んでいて、まだ時間あるからと一杯いただき、自転車にて会場に向かう。 ロケット団の漫談のあと春風亭小朝。騒動の件には一切触れず。『試し酒』はジェロの演歌を聴くが如しで、残る物なく少し寝る。休憩後、林家某の後に林家正蔵。騒動の件にちょっと触れる。そして『芝浜』。先日TVで立川談志のを聞いたばかりである。ホール内が乾燥しているので喉スプレイをすると、何かを飲んでいるのと勘違いでもしたのか、女性職員が近づいて来て清美川のクロスチョップのようなポーズで注意を受け、むかつく。爆笑は弟に任せたのか?正蔵は真面目にやっていた。最近は人情話ばかりやっているようである。 木場に戻り、元旦から開いていた居酒屋で飲む。格闘技や落語について、いったい何様だ、というような勝手なことを楽しく話す。帰宅すると情熱大陸で立川談春。ここでまたチラリと『芝浜』。話には聞いていたがレベルが違った。

01/07~06/10の雑記
HOME

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )