明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



小津安二郎像を屋上で撮影する。ここではロバート・ジョンソン、ブラインド・レモン・ジェファーソン、稲垣足穂などを撮ってきた。周囲に高い建物が少ないので、様々な光線を選ぶことができるのが良いのである。 フィルムを現像している間、構図を考えておこうとデジカメで撮影したのだが、色々やっているうち、デジカメで撮った、そのカットが良くなってしまい使うことにする。次に山内静夫さんが、撮影に使うことなどいっていないのに絶対赤、といった○○○を撮影する。周囲の住人が見たらどう思うだろうか、というほど屋上で撮るものではないが、同じ光線で撮れば合成が楽である。 パソコンに取り込んで確認し、古石場文化センターに展示してある、独立プロからの寄贈品、35ミリ映画用カメラ、アリフレックスを玄関先まで運んで撮影する。 気合を入れるため、K本にてキンミヤ焼酎を放り込んだ後、合成作業に入る。映画でいえば編集作業ということになるだろう。○○○は、このためにわざわざ購入したものだが、本来小津が台本片手に持っていたらおかしいものである。おかしいから持たせようと思ったわけだが、おかしいだけに、さりげなく扱うべきである。ところが、選んだ小津のカットを使うとなると、真っ赤なそれが前面に来てしまうことになる。はずしてみると、その方がバランスが良い。そもそも、小津ファンでなければ意味不明な物である。止めることも考えたが、一晩がかりで構図を考え、無事配置されたのであった。

01/07~06/10の雑記
HOME

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )