明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
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1970年な一日
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/
2009-01-17
昨年から作り始め、今年に入り、2日から休みなく作っていた小津も、ようやく乾燥に入った。 生前の姿を記憶している方々は大分少なくなったであろう。小津がどんな色の服を着ていようと、どうでも良いようなものである。そもそも私は、日ごろ本当のことはどうでも良い、といっているわけである。しかし、こだわりの人小津安二郎は、こんな色は絶対着ないというのがありそうである。そう思うと、関係者が、こいつ頓珍漢なことしていやがる。といっているのが想像され、気になってくるのである。初個展のとき、私の作ったピアノの鍵盤を数えている女の子がいたが、私にとってどうでも良いことでも、おそらくピアノを弾く彼女にとって、それがピアノかどうかの重要事だったのではなかろうか。 案の定、小津は濃淡の差こそあれ、グレーの物ばかり身に着ける人で、例外的に濃い紺色のセーターが“あったかもしれない”というほどの人物であった。関係者に会って確かめるだけの価値はあっただろう。
先日、T屋のHさんが、レコードプレーヤーを出してくるから、聞きながら飲まないかと誘われていた。本日は小津を乾燥機に入れて一日中放っておくつもりだったので、3時過ぎにでかける。Hさんがかつてのフォークを聴きたいというので、何十年も聴いていない『青春の詩』吉田拓郎 『第4回フォーク キャンプ コンサート』(1969年円山公園野外音楽堂)『71全日本フォーク・ジャンボリー ライブ第一集』(中津川椛ノ湖 人間開放72時間)『教訓』加川良などを持っていった。今聴くと、回転速度を間違えたと錯覚するほど皆若々しく、高田渡の喋りが元気溌剌で笑ってしまう。すべて中学時代に聴いたもので、青春といわれても、これから訪れるものだと思っていた頃である。その他、昨年暮れ深夜TVで観て、あまりのくだらなさに呆れた『いちご白書』(1970)に使われていたCSN&Y『Deja Vu』など。途中から奥さんが合流し、どぶろくを飲んでいた。ソウル、ブルースなども持っていったが会話弾まず。『銭ゲバ』が始まる9時に帰宅。少年サンデーに連載されていたのは1970年であった。
01/07~06/10の雑記
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