昨日ようやく『男の死』の一カットができて告知のページを作ったが、何故『男の死』なのか判らないので、短文を付け加えた。 身辺雑記を調べたら三島制作を開始したのは7年前で、今やろうとしていることをすでにポツポツ書いている。なかなかしぶとい。というより、私には三島でやりたいことは今も昔も一つしかないのである。 告知ページで触れたが、まさか三島自身が様々な死に方を演じ、亡くなる一週間前まで撮影していたとは思わなかった。つまり最期にやりたかったこと、ということになる。あの壮絶な死の直後に、包丁で腹を刺され、魚をぶちまけて死んでいる魚屋の三島を大衆が見るときの驚きを想像し、大喜びしていたことであろう。“直後”に刊行される効果を考えていたことは間違いがない。 トラックに轢かれていたり、リンチ死であったり、斧で頭を割られたりしているようだが、それは当人が演ずるから興味深いわけで、作り物を制作する私は、あくまで三島がやらなかったことをしなければならない。本来、普通の作家であれば、ご本人にハラキリをしてもらおう、と喜々として企む私に違いないのだが・・・。
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