明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



昨日風邪で数日寝込んでいたので今日は早めに帰る、といっていたKさんだが、二軒目で顔をあわせた某店の女性とハグしたおかげで風邪が治った、といってはしゃいでいた。以前浜松の自衛隊にF-104戦闘機を撮影に行く前の晩。たまたま彼女に「アラKさん!」と初めてハグされ、翌日、東京駅へ向かうバス、新幹線、私が撮影している時以外は寝るまで彼女の話である。「いや結婚はしないよ」。一回のハグで、なんでそうなる?そして朝、案の定T屋で飲みながらのメールがきた。私が今日一日、川口の知人の工場。というと、「夜の作戦会議があるので早く帰ってきて」。彼女の勤める店は、客は二人一組が基本のシステムなのである。テーブルには“当店では女性は隣に座りません”と貼ってある。「これKさんが来るようになって貼られたんだろ?」。それにしても、まったく私の今の状況を判ってくれないオジサンである。そしてこれがいつものパターンなのだが、前日に楽しいことがあって体調が良くなった気になって、酔いが覚めないまま朝からT屋で飲んでしまって、実はなおってないことに気がついていない。これほど学習能力がなくて、よく62になれたものである。川口に頻繁にメールが来るので、知人にこういう人だ、と説明すると、「そういう人は長生きするよ」。確かに。みんなそういう。周囲に心配だけさせて、自分が一番長生きするタイプである。 作業終了。これで制作の準備は完了である。ここから怒涛の追い上げを開始し、背景だけ準備してあるカットを、次々仕上げていく。一番の醍醐味であり、面白いところに入る。 Kさんからのメールは時刻と共に語調が変化してきた。そして帰りの京浜東北線の車中には「熱がでてきました。今日はだめです。家で寝ます残念」。知ってたよ。

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