明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



朝メールで「喉が痛くて寒気がして体が痛い」。とお馴染みの筋書きどうりに寝込んでいるKさんだが、こんな人物と撮影にでかけ、撮影の邪魔にならないのか、という向きもあろうが、それは違う。私からKさんに、撮影上重要な役目をお願いする場合があるのである。たとえばもっとも貢献してくれたのが、先日完成したばかりの『潮騒あるは真夏の死』である。三島を囲むように流れる水流。このためには、ここに人間、もしくは人間みたいな物が転がっていないとならないわけである。Kさんには、ここに寝てもらうためだけに房総にきてもらい、そしてどいてもらった。 三島より背が3センチ低いだけの160センチというところがポイントで、浜松ではF104の操縦席に着座してもらい撮影した。というわけでむしろ私は大変お世話になっているのである。たしかに房総でも、昼間から酔っ払って何度もコケたり藪に突っ込んだり、一日中女性の話を繰り返し聞かされれば、なにもKさんじゃなく、人間みたいな物で良かったのではないかと思ったが。

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