明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

一日  


抗生物質のせいか、ようやく熱が醒めて来た感じだが、腫れはあいかわらずである。脚をかばうせいであろう、腰が痛い。午前中サイゼリヤにて読書。前の席に祭半纏の四人組。いずれも鉄工所のバ一ナ一で炙ってハンマ一で叩いたような顔の老人だが、そろってチョコレ一トかけたアイスクリ一ムを食っている。笑わそうとしているならともかく。 三遊亭圓朝は松岡容の小説仕立ての『圓朝』で、勘違いしていたことが判った。林家彦六の残された写真でしか観た事がなかった芝居噺。背景画を配し、鳴り物入り芝居の場を声色を交えて演ずる、という物だが、私はてっきり圓朝以前にすでにあったものだと思い込んでいたら、圓朝二十一歳の時に、圓朝が始めた物だと知った。増々偉い男である。歌川国芳のところで画工修行をしているから背景画も自分で描けた。苦しみながら次々と変化していくところが偉い。人間変わってこそである。 銀座の青木画廊が55周年の記念本を制作中とのことで一作品選ぶ。11月にはグル一プ展もある。ただ今30年ぶりに四谷シモンさんの個展をやっているが、今のままだとあの階段は厳しい。


アートスケープ 展評『深川の人形作家 石塚公昭の世界』


HP



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