明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



だいたい母とは一日一度は揉める。時に激烈であるが、怒りが長続きしない、という所は親子共通である。本日は左目の術後の検査と、右目の手術の事前検査であったが、母が予定表その他書類一式を離そうとせず、危なくすっぽかすところであった。実は別の病院で一度すっぽかしている。今日は検査ではなくデイサ一ビスの日だと母ゆずらず、行きのタクシ一の中でもケンカ。ドライバ一が女性だったこともあり、母が「どう思います?運転手さん。」「仲がよろしくて。」「そういう風にみえるのかしら?違うのに。」「そういうしかないだろ。」 結局なんとか検査に間に合う。先日の手術は上手く行ったようで、母も「よく見えます。有難う御座いました。」手を合わさんばかり。外ヅラだけは良ろしい。検査室を出たとたん「ほら見ろ、右目の方手術できないところだったろ!」と私。それでもなんだかんだ往生際の悪い母である。 今日は朝のどさくさもあり、デイサ一ビスで食事をするつもりだった母は何も食べていない。私もだが。母は87とはいえ、女性の一種とするなら、こういう場合、何はともあれまず血糖値を上げることが先決である。タクシ一で地元の中華屋へ。みるみる機嫌の治る母。先ほどのケンカはすっかり忘れ、乃木大将とステッセル。「今日はもう一言も喋らないでくれない?小津作るから」。無理な話しであるのは判っている。

開廊55周年記念「眼展2016Part1〜妄想キャバレー〜」銀座青木画廊
2016.11/05(土)~2016.11/18(金)

アートスケープ 展評『深川の人形作家 石塚公昭の世界』


HP

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