小津はべったり座らせるつもりでいたが、長時間演出するのにそれでは具合が悪いだろう、と急遽座布団に座らせることにした。写りもしないタンスや机の抽き出しに、ちゃんと小物を入れておくようなこだわりの人物だから、先日書いたように、◯◯は絶対しなかった。なんてことがありそうだが、検索したらちゃんと座布団を敷いている写真があった。 先日、三遊亭圓朝に座布団に座らせたばかりである。これは高座ということもあり、お行儀よく座らせたわけだが、どうもそれでは面白くない、“現場”という空気も出したい。そこで高さの微調整のために座布団を二つ折りにしている、というのはどうだろうか。だったらスタッフが座布団をもう一枚用意しただろう。ならば二枚重ねはどうか。しかし絶対、座布団は二つに折ったり二枚重ねなかった。なんてことも・・・。いい加減にしておこう。あくまで私の創作物である。
開廊55周年記念「眼展2016Part1〜妄想キャバレー〜」銀座青木画廊
2016.11/05(土)~2016.11/18(金)アートスケープ 展評『深川の人形作家 石塚公昭の世界』
HP