明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



理由は定かではないが、体調が上向きである。知人から風邪でなくアレルギーではないかとアドバイス。部屋を片付けよう、というのが間違いではないのか。今までのように、赤ん坊を寝かし付けるよう、そっとしておくべきではないのか? 一昨年作りかけた、頭蓋骨のプラモデルが出てきた。昔一度作ったことがあるが、リアルに塗装しようとして、いつものようにもっと、もっと、とやり過ぎ、朝になったら古代の発掘品のように、醤油で煮しめたような有り様になってしまった。江戸川乱歩の撮影に使おうと思ったが、明智小五郎の手を煩わせるまでもなく、とっくに時効は過ぎているのは明らかである。 そういえば一家殺人事件の被害者宅に人形特集雑誌があり、それに載っていた、というだけで、作家の所をまわっているという刑事が来たことがある。よほど難航しているのが別ったが、その時頭蓋骨の塗装のことで、余計なことをいったばかりに、後日もう一度来た。本物の刑事に乱歩用の頭蓋骨について、といささか私も浮かれてしまったのであろう。どう考えても無関係だが、藁をも掴むということだったのだろう。 我が家には創作上の秘密があるから、とはいわなかったが家には上げず、エレベーターの前で、塗装した頭骸骨を見せた。骸骨を手にヒソヒソしている所を住人に見られる訳にいかない。私はエレベーターを誰か上がって来ないか見てるから、あんたは私の後ろから人が来ないか見てくれと刑事にいった。この事件は未だ未解決である。 ところで骸骨が出てきたといえば、昨日のブログで子供の頃読んだ伝記について書いた。左卜全そっくりの老人が竹に骸骨を掲げて歩いている挿し絵があった。昨日の今日である。また偶然なんて物はない、などといいださないだろうな私?新HP
旧HP
『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家たち』 2018年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutube
2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtube



『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載11回『猛虎図』連載


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