明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

一日  


朝から洗濯日和。よって本日の撮影は中止。まったく写真なんて物は不自由である。眉間にレンズを当てていたのが、ちょっと外側に在る物にレンズを向けようと思ったらこの有り様である。
オイルプリントも、その後改良点も出てきたし、いずれ技法の小冊子を作りたいと考えている。オンデマンドなら一冊から注文ができ、在庫を抱える必要がない。石塚式はゼラチン層を厚くしたお陰で、画を出すだけなら誰でも、といっているが、思わぬ副産物も生まれている。水分を含んで盛り上がったゼラチンにブラシで、それこそ1、2ミリの高さからフェザータッチで優しく小刻みに触れると微細なディテールと共にクッとコントラストが上がる。仕上げの段階の、これこそが、他のオイル、ブロムオイルにない特徴であり、醍醐味である。ようやくネットで世界のインキング映像をみられるようになり、ブロムオイルの老作家が大きなブラシを逆手に持ち、ドカドカ叩いていたり、電動工具にブラシを取り付けドドドドとやっているのを観てビックリした。石塚式ではあんな無茶はしないし、できない。我流でやってきて、知らないうちに独自の場所に着地していたのを知った。
熱はでないわりに咳があまりに長すぎる。友人に喘息ではないか、といわれた。そう思うと、以前同じ症状で医者の薬が効かなかったのも合点がいく。埃やカビなどが良くないそうで、心を入れ替え部屋の片付けをなどと、殊勝なことを考えたバチが当たったのは間違いがない。

新HP
旧HP
『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家たち』 2018年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutube
2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtube

『江戸からの旅人、杉浦日向子の世界』深川江戸資料館葛飾北斎と古今亭志ん生像展示

『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載11回『猛虎図』

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