明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



私のように、モチーフを変える人間は、40年間通して見てくれている人は貴重である。ジャズ、ブルースシリーズから作家シリーズに転向したり、作家シリーズでも、江戸川乱歩は好きだが三島由紀夫には興味がない、と言うことは当然ある。挙句に寒山拾得である。 私の大リーグボール1号といってる、人形とカメラを手持ちで街で撮り歩くのは、今ではスマホでぬいぐるみなどで誰でもやっているが、これは私の大リーグボール3号(陰影のない手法)とは対極にあるもので、手に捧げ持った人形と、背景には当然同じ方向、同じ質の光が当たっているので、その場にいるように見える。現実世界に居るかのように撮ることが出来るが、私の頭の中のイメージを取り出すには不充分である。今回、中国の深山に住まう仙人だろうと制作可能なことが証明出来た。初期の作品から見てくれているビリケン商会の三原さんが、今までの作品では一番良いと。何よりである。 一休のいう冥土の旅への恐怖を払拭するには、昨日にさえ戻りたくないほど変化する方が、改善されたクリニックの検査結果よりはるかに効果がある。

Don't Think, Feel! 寒山拾得展
人形作家・写真家 石塚公昭 作家活動40周年記念

10月13日(木)〜11月6日(日)

石塚HP



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