浄土宗の寺用法然。通常、頭頂部が凹んだように描かれるが、これはある年代からで、それ以前は通常の盛り上がった形に描かれていたらしい。ならばオリジナルの初期型に戻すべきだ、と考えたが〝法然頭”といわれ、トレードマークのように馴染んでいるならば、後期型に準じるべきかもしれない。初期型が正しいという確証がある訳ではないし。 禅宗のように迫真的な肖像が残されている訳ではなく、解像度不足?だが、斜め45度以上横を向き、数珠を手にしているのが法然の定番の描かれ方である。 像はともかく、写真作品として法然的名場面を創作してみたい。法然は会ったこともない中国浄土教の善導法師に夢の中で対面する作品が、総本山知恩院に残されている。善導法師は中国の人である。であれば、開発したての、中国の山並みを背景にするべきではないか。しかも法然の夢の中の場面となれば、やり過ぎを心配することはない。
石塚HP