明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 




陰影のない手法は、中締めと考えた『深川の人形作家石塚公昭の世界』以降の話しで、図書館に行っては浮世絵、日本画ばかり眺めるようになってからで7、8年前と思っていたら、5、6年前の話であった。たいした違いはないようだが、まさかこんなに早く時間が経つとは思っていなかったから、ちょっと得をした気分である。 ジャス、ブルースの人形を作っていた頃、ハウンドドッグ・テイラーという、鼻が曲がりそうなサウンドのブルースミュージシャンが「俺が死んだら皆んなは『あいつはたいした演奏はできなかったけど良いサウンドだったなぁ、というだろうな」といっていて、そんなことをいつかいいたいと思った。これが彼の墓碑銘にもなっているようである。 良い悪いはともかく、ここに来て私もようやく独自のサウンドを奏で始めたのではないか?嬉しいのはハウンドドッグ同様、技術的にたいしたことはしていないにも関わらず。という点である。もっともハウンドドッグが、スピーカーに鉛筆で穴を開けたなど珍説があるように、私も言葉で表現不可な鼻薬はかなり効かせてあるけれど。

石塚HP

 



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