明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



廃れた技法オイルプリントを独学で覚え発表したのは22年前である。(正確にいうと前年に一日だけ発表している)その時の経験では日本では、誰もやっていないことはするもんじゃない。その成分、出自、由来が不明だと目に明かりが灯らない。あれはトラウマになった。絵を見る前に、まずキャプションを読むような人達ばかりだと。そんな訳でしばらく発表を連発したものの、再び再開するには、デジタル化の反作用で古典技法を手掛ける人工が増えてからであった。少々早過ぎた。     陰影を無くす手法を発表するようになり、どうやって作るのか、とは全く聞かれなくなっていた。修験者の技のようなものは使われていないことは明らかである。ところが今回、陰影を無くすが濃淡による立体感を表現する、という微妙に矛盾を含む試みに至り、再びなんだろうこれは? だがしかし来廊者の目には明かりが灯っているのが22年前とは大いに違う。何よりである。こう書いていると、目に灯りってなんだ?と思われるかもしれないが、本当に目に灯りはあるのである。※明日文化の日は在廊します。

Don't Think, Feel! 寒山拾得展
人形作家・写真家 石塚公昭 作家活動40周年記念

10月13日(木)〜11月6日(日) 明日月曜日は休廊

石塚HP

 



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