明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



長年、死ぬ時はあれを作りたかった、これも作りたかった、と悶え苦しむに決まっているだろうことが嫌でしょうがなかったが、長い目標など立てず出来るだけ短い目標であれば中途挫折の可能性は低くなる。私にしてはグッドアイデアである。2年くらいなら何とかなるだろうと決めた個展が昨日最終日を迎えた。おかげで親しい連中までも唖然とさせた〝大ジャンプ”を見せることが出来た。当分作ることは考えずに体調を整えたいが、私は部屋を片付けようと、頭の隅にちょっと浮べただけで、創作意欲が満ちて来るという奇病をかかえている。 寒山拾得はことあるごとに一生手がけ続ける価値あるモチーフである。一番厄介な頭部が既に出来ている一休宗純には揺れ動く激情、飲酒、肉食、女色の破戒と、偽善と腐敗を暴く風狂僧一休にはあからさまに描かれた『狂雲集』がある。アニメ一休さんと真反対、リアル一休禅師の中、晩年を描くなどどうか?鉄は熱いウチに打てというけれど。

石塚HP



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