明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



興味がないことについて考えたりしてる無駄な時間はもうないよな。というと、何がもうだよ、昔からそうじゃねぇか、と言われる。さすがに幼馴染は私の演技プランは通用せず、全てお見通しである。父親が亡くなり個展に来られなかった友人にパンフレットを見せた。   ようやくイメージした程度のことはしばらくすると目の前に現れるようになったが、小学校低学年の頃は眼高手低にも程があり、学芸会のたび、二人で考えた事はことごとく企画倒れになった。彼の家の台所で新聞紙を煮て紙粘土を作ろうとして失敗。多くは材料の面で挫折した。そのくだらなさを思い出しては腹を抱えて笑うのだが、彼には『寒山拾得展』がいかにあの頃同様の、私らしいニュアンス満載だということが判ったはずである。思えばイメージしたことが目の前に現れるようになるには膨大な時間がかかった。そうと知っていたら絶対出来なかったろう。何とか展などとテーマ立てするから寒山拾得の隣に葛飾北斎があっては変だ、となるので、あの頃のように、その時一番やりたいことをハジから作って行き、作り残しのないようにしたいものである。



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