幼い頃から興味、関心のあることとないことが極端だった。こんなつまらないものが、大人になって必要になる訳がない。なのに子供だからといってやりたくもないことをやらされる。母は治らないなら、せめてそれを顔や口に出すな。後は、挨拶をちゃんとして、約束守っていれば最低限、なんとかなると伝えたかもしれない。 物心ついて以来、自分が一番好きで得意だったものを学校で否定され、中、高と美術部にも入らず、もっぱら本ばかり読んでいた。もう少しの辛抱である。 小学校で暗記させられた宮沢賢治のアメニモマケズ。私に言わせれば、世の中の役に立とうというならともかく、世の中に無くて良い物を作り続けようとするならば、あれでは〝注文が多過ぎる” あれもこれも、といっていられるほど人間の一生は長くない。身をもって示してしまった宮沢賢治。