明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



溢れる快感物質に取り憑かれていると、その魔薬効果によりよほどな状態でも笑っていられる。2011年1 回目の『三島由紀夫へのオマージュ男の死』展を前に、友人に喫茶店で、色々な意味で止めろと説得されたことがある。ハッキリと覚えているのだが、私にはその言葉が妙なる音楽に聴こえた。相手からすれば、多幸感に満ちた私の様子はまさに中毒者のそれであったろう。 午前中、痛風で苦しんだ友人が酒を止めたという。私は止めたのに結婚をし、さらに酒を止めるようでは、もはや友情を育む手段は絶無である、と伝えた。私にとって家庭とは、快感物質に耽溺するのを阻害する物でしかない。両立出来るのは〝芸のためなら女房も泣かす、それがどうした文句があるか‘’タイプの人物であろう。我が妹以外、女性を呼び捨てしたことがないような人間には無理である。 件の友人は、カミさんと電話していると〝電話の向こうにいるのはパットン将軍か?‘’と思うので、ただの二等兵が、将軍の目をかすめて飲酒など難しいだろう。 人生ゲームから結婚の項目が削除されたそうである。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )