明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

一日  


今までずっと行き当たりばったりで来たが、三島由紀夫でやり尽くした感を初めて味わって、とっ散らかしたまま次のモチーフに、というのはもう止めようと思った。いつ作れなくなるか判らない。ラインナップのバランスを考え、たとえ途中で何かあっても、夜逃げの後のような状態に後悔しないようにしたい。なので、ラインナップの充実を優先し、今じゃなくても良いものには手を付けないようにしたい。 昨年の個展では、仙人など道教的モチーフを多く扱ったが、今年に入って宗時代の中国から来日し、日本に本格的な禅を伝えた蘭渓道隆と無学祖元を加えた。今後も気になった実在者がいたらラインナップに加えて行きたい。一休禅師は今回で予定していた作品は終わる。 長い目標を持たないことが、途中挫折を避ける最良の方法と考えたが、これで未制作の寒山拾得の深山での日常を制作できれば。一区切り。その後は保留にした滝に打たれる不動明王など、改めて考えてみたい。



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